山梨クィーンビーズ

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試合報告

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2024.1.5   VS 三菱電機 第二戦

山梨QB 44 – 67 三菱電機

ボックススコアー・バスケットLIVEでの見逃し配信はこちらのページから


2連敗の代償と未来への糧 – 挑戦は続く

第1戦で取り逃がした白星を何としても取り返したいクィーンビーズ。その立ち上がりが注目された、今日の第二戦。


「インサイドを活かしたい、本来の走るバスケットを展開したい、そして今日のようにスリーを打つ」 昨日の試合後のヘッドコーチ・選手の言葉の中で「インサイド」と「本来の走るバスケット」この二つが表現できた前半、三菱電機のゾーンディフェンスに手を焼くながらも、昨日はアンモールが前半で8得点を挙げた。ディフェンスリバウンドで健闘し、そこから走るイージーバスケット、そして果敢なドライブで得点を積み重ねた。ただ、昨日好調だったスリーは封じられるが、細かなミスも出る中で、交代してコートに入るメンバーも含め、三菱電機に傾きそうな流れを断ち切りながら試合を進め、18-10と8点リードして1Qを終了。

2Q、三菱電気に追い上げられるものの、28-25と3点リードして前半を終了したクィーンビーズに「今日こそは勝利」と期待が膨らむ中で後半戦へ。しかし、期待とは裏腹に1Qでの8点リードを2Q終了時点で3点差まで追い上げられたことが、選手の心には「勝利を掴むための不安要素」として残っていたようだ。

3Q、残り9分33秒で30-25と得点差を開く渡邉愛加のシュートで後半のスタートを切る。しかし、そこから得点が伸びないクィーンビーズに対して、三菱電機が得点を重ね、残り3分56秒で前日の試合後濱西七海が「三菱電機のベテラン3人に要所でやられた」と話した3人のうちの二人、渡邉から小菅にパスが渡り逆転を許す。直後、エンドラインからはじまるクィーンビーズのオフェンスに対してゾーンプレスを仕掛ける三菱電機。ここで、3人のベテランのうちの一人、根本がパスをカットしてそのままゴールへ。わずか8秒で4点差をつけられ動揺が隠せないクィーンビーズは、オフェンスでのミスから三菱電機に走られると、ミスを引きずるかのようにディフェンスに戻る足に遅れが生じ、失点を重ねる。その後4Qに入っても、大きく傾いてしまった流れを引き戻すことはできず、得点差は開き61-79で対三菱電機第二戦は、前半抱いた勝利の予感も虚しく連敗で幕を閉じる結果となった。

逆転を許し引き離される起点となった、3Q残り3分56秒からの8秒間。2Qで追い上げられて生じた不安など、そこに行き着くまでの伏線は勿論あったが、あの8秒間で180度変わってしまった試合の形勢を戻すことは出来なかったのか。

土田帆乃香は試合後に「今日はうちの失点直後からゾーンプレスで終始、前から当たられてしまった。簡単にドリブルをつくとプレッシャーをかけられてミスになってしまうこともあるので、様子を見ながらのオフェンスになってしまい持ち味のスピードを活かせず、チームを勢い付けることができなかった」と悔やむ。バックコートで時間を消費してしまうオフェンスは、シュートまでの時間が限られ、焦りからミスを招く。2Q以降はオフェンスを三菱電機にコントロールされてしまった。

そして、勝負どころで、アクセルを踏み込み勢いづくオフェンス。 若原愛美は「やはり試合運びで三菱が上手だった。ああなったら、もう取り返しつかない。その前にどう対処するか。残り8試合に向けて、若いチームだけに大きな課題だ。1ヶ月しっかり取り組んで富士通戦に挑みたい」と今後の戦いに眼を向ける。

昨日に続き、掴みかけた白星を逃したことで、目標達成に向けて、大きな代償を払うこととなったクィーンビーズ。
この代償を次にどう活かすか。2月24日からは昨日今日、トヨタ自動車との壮絶な2試合を1勝1敗で終えた富士通と甲府での連戦。昨シーズン1敗を喫した富士通もプライドをかけて向かってくるだろう。

強豪に挑むクィーンビーズの後押しを、ホーム小瀬で!!

ヘッドコーチ・選手 試合後の談話

石川幸子ヘッドコーチ

二日間ご声援ありがとうございました。

前半はよく走りで得点につなげていた。昨日の課題であったインサイドもしっかりアジャストし、相手の三菱電機はしんどそうに見えた。ただし、スリーポイントは打った本数も少なく、得点に結びつかなかった。ドライブが効いていたので、打てるタイミングでも突っ込んでしまった。

逆転された後の試合運びが問題で、自分たちの得点がなくても相手の得点を抑えれば展開は変わったかもしれないが、自分たちのシュートが入らないことでディフェンスの集中力が途切れ、試合中にも同じようなパターンでゴールを許してしまった。

頑張れば守れる部分もあったが、落ち込み方が極端だった。試合中にも「入れられたら入れ返せば良い」と話していたが、動揺していて耳に入らなかった可能性もある。

フィジカル・メンタルの両面で、チームがもっとタフにならない限り、2連戦を戦うのは難しい。短期間での修正は難しいが、1ヶ月半をかけてしっかり取り組み、2月末のホームでの富士通戦に備えたい。

キャプテン濱西七海

1ピリ、ゾーンプレスに苦戦したが、交代したメンバーが落ち着いて、うまく対応してくれてリードすることができた。

2ピリで点差を詰められ、皆が大きな焦りを抱えたままで後半に入ってしまった。気持ちを引きずってしまったのは反省点だ。

チームスポーツなので、誰かがシュートが入ればもちろん他の選手も乗ってくる。同じ展開、同じシチュエーションでのシュートを何本も決められてしまったが、ベンチからの指示をすぐに治せなかったっていう修正力の欠如には、かなり課題はがあると思う。

逆転を許した後、シュートが決まらないことを次のディフェンスに引きずってしまって、ディフェンスへの走り出しとが遅れてしまい、三菱電機に簡単に得点を許してしまった。

「ミスをすることは絶対にあるから、その後をどうにかしよう」と話していたが、そういうカバーが足りなかった。そこで、三菱電機が「いける」というエンジンがかかったタイミングで、立て続けにやられてしまった。

自分たちがやるべきことを、 細かいところから見直して富士さんにチャレンジしたい。

土田帆乃香

後半はターンオーバーが続いてしまったところで、相手に流れを持っていかれ、そのまま流れを変えれないまま、終わってしまった。

1本ミスした時、流れをどうやって断ち切るか、ガードがそこで1本作れなかったのが今回の反省点だ。

前半は三菱電機のシュートも結構外れてることが多く、そのリバウンドから速攻に出る場面が多かった。しかし、後半はピック・スクリーンのところで、渡邉さんに崩されてしまい、そこへ寄ってしまったことで、外からスリーを決められた。ディフェンスのコミュニケーションが取れなくて、相手に簡単にシュート決められてしまった。シュートを決められた後のオフェンスで、三菱電機のゾーンプレスに時間を使われ、スピードを活かした思うような攻撃が組み立てられなかったのも響いた。

もう、切り替えるしかない。1ヶ月空くので体も心も、しっかりリフレッシュして、富士通戦に向けて準備したい。

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