山梨クィーンビーズ

TICKET

report

試合報告

report

VS富士通第1戦:1つでも多くの勝利を届けるために、自分たちの気持ちは絶対ぶらさない

山梨QB 49 – 富士通 76

ボックススコア、見逃し配信はこちらから

約2ヶ月の休止期間を挟んで再開したWリーグ。対戦相手、富士通のファン・ブースターも詰めかけた小瀬スポーツ公園体育館は1,002人と今季最高の入場者数で埋まった。13時30分、両チームへの熱い声援が飛び交う中、トスアップ。

アンモールのポストプレーで先制したクイーンビーズだったが、富士通の激しいディフェンスに手を焼き、攻め手を欠く。対する富士通は、怪我から復帰した町田瑠唯が1ピリオドで7点とチームに勢いをつける。

9-18で迎えた第2ピリオド。富士通の執拗なディフェンスの前に足が止まるクイーンビーズは、良い形でシュートを打ことができない。対する富士通もシュートの精度は上がらないながらも得点を重ね、第2ピリオド残り6分13秒で9-27と点差が開いた。この間、約4分間無得点だったクイーンビーズは石川幸子ヘッドコーチがタイムアウトを要求し、立て直しを図る。

ここから得点が鈍る富士通に対して、クイーンビーズは若原愛美のスリーポイントシュート、濱西七海のシュートで加点。続けて井上桃子がチーム全体として影を潜めていたドライブでフリースローを獲得。息を吹き返したクイーンビーズはアーリエントリーの中澤梨南もリーグ戦初得点。最大18点まで開いた得点差を10点に詰め、前半を終了した。

後半も、富士通のディフェンスの圧力に苦しむクイーンビーズはタフショットからリバウンドも苦戦。富士通にブレイクを許して点差が徐々に開き36-60、点差が24点と開いたところで第3ピリオドが終了。

第4ピリオドも大きく流れを変えることはできず、49-76で試合終了。今後の戦いに弾みをつける上で、是が非でも取りたかった第1戦を落とすこととなった。

試合の序盤から富士通の激しいディフェンスに苦しめられ、攻め手を失い、主導権を握られたまま終わってしまった今日の第1戦。試合後の会見に現れた選手は悔しさを滲ませながらも、明日の試合へ目を向けていた。

チーム最年長の宮坂桃菜は「相手の方が皆大きく手足も長い。そして才能の部分でも及ばない部分はあると思う。だからこそ、足を使ったり、声を出したり、チームで戦わなければいけないのに、そこが出来ていなかった。ずっと練習してきたことを出しきれれば、もっと良い試合になると思うし、勝ちも全然狙えない訳ではない」と、積み上げてきたチームの潜在能力の爆発を期待する。

そして、試合後のマイクパフォーマンスで声を詰まらせた濱西七海は、「苦しいシーズンの中で、自分自身もキャプテンとして結果に結びつかない部分や、プレーで引っ張れていない部分の悔しさのプレッシャーだったり、緊張感に押しつぶされそうになってしまった。でも、周りを見たら、応援してくれる方々からの「頑張れ」って言ってくださる声があって『あー、自分は、こんなことしてる場合じゃない。明日に向けて頑張らなきゃ』という気持ちが自分の中に込み上げてきた」とその場面を振り返り、最後に「1つでも多くの勝利を届けるために、自分たちの気持ちは絶対ぶらさない」と語って会見を後にした。

明日も試合は小瀬スポーツ公園体育館で13時30分トスアップ。「1つでも多くの勝利を届けるため」チーム一丸となって強豪富士通に挑む、クィーンビーズに熱い声援で後押しを!!

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

本日も応援ありがとうございました。

スリーポイントシューターにはスリーポイントシュートを出させないように守備し、個々のディフェンスはそこそこできていた。しかし、リバウンドで後手を踏み、オフェンスは相手のプレッシャーに負けて攻めきれず、打開策が見つからずターンオーバーが増えて、富士通にイージーシュートを打たせてしまった。

特に町田選手は予想通り、最初から激しいディフェンスでボールが動かなくなった。もう少し、ガードが楽にボールを運べるような工夫が必要だ。

また、今日は中を攻めきれなかった。中を使わないと外のシュートも活きてこない。相手のディフェンスに的を絞らせないようにしたい。

キャプテン 濱西七海

中断期間中、富士通に対してのアジャストは、かなり詰めてきたが、それを上回る富士通のプレーや迫力に押されてしまったのが、今日の試合の反省。自分たちがやってきたこと、積み上げてきたものが、コートで出せなかった。

特にオフェンスでは、「どうしたらいいんだろう」と行き詰まってしまった部分が多かった。バイウィーク期間は、自分たちが準備できる期間であると同時に、相手チームも準備できる期間でもある。そういう面で、セットプレーをコールしても先読みされたり、対応するのが富士通の方が早かったのに対して、自分たちの対応力が、まだ届かなかった。

「向こうがこう守ってくる」など色々あるが、今日はリングにアタックする強さや、それを相手に見せる脅威が、自分たちはまだまだ足りていなかった。パスを回すだけになってしまい、目の前にいる相手をやっつけに行く気持ちを全員が出せていなかった。

明日は、全員で走って、動き回って、パスを回してゴールにアタックする機会を増やしたい。

プレーオフに向けて、自分たちにとっては1つ1つの試合がものすごく大切になってきている。自力で進出するのは難しくなっていると思うが、残り7試合、試合があることは変わらない。1つでも多くの勝利を届けるために、自分たちの気持ちは絶対ぶらしちゃいけない。目の前の試合の相手に思い切りぶつかって、気持ちを出して、全員で戦っていきたい。

宮坂桃菜

自分たちのやりたいことが、ほとんど出せないまま終わってしまった。相手が、こちらの強みを出せないようにしてくるのに、どう対応するか。それがバスケの醍醐味だと思うが、それに慣れていない自分たちはプレッシャーをかけられた時に動きが止まり、みんなで打開するというよりも人任せになってしまったかもしれない。

具体的には、リバウンドを改善してブレイクを出したい。そしてオフェンスの迷いを無くして、ターンオーバーを減らしたい。

今日の試合は戦える手応えはあった。相手はシュートがあまり入っていなかったので、そこは逆にチャンスだった。見てわかるように、相手の方が皆大きく手足も長い。そして才能の部分でも及ばない部分はあると思う。

だからこそ、足を使ったり、声を出したり、チームで戦わなければいけないのに、そこが出来ていなかった。自分たちが、ここ2週間、富士通戦に向けて取り組んできたこと、ずっと練習してきたことを出しきれれば、もっと良い試合になると思うし、勝ちも全然狙えない訳ではない。

1対1で勝てないなら2対2だし、2対2ができないなら3対3だし。それらを総合して5対5で点を取れれば問題ないと思う。チーム力で勝たないと、勝てる相手ではない。

清水咲来

休止期間中に取り組んできたことが、富士通のレベルの高さにまだ追いついていないことが明確になった。具体的には、選手の高さやスキルの差で、ビデオで見てアジャストしてきた部分もあるが、練習では表現・再現できなかったところがある。今日は、それを肌で感じてわかったこともあるので、それを明日に繋げたい。

スリーポイントは、ヘッドコーチから「空いてたら思い切って打って」と言われている。そこは自分の武器でもあるが、今日は思い切って打てたことが良い結果に繋がったと思う。

明日以降は、もう試合を落とせない状況だ。目の前の試合で、自分たちの持ち味を100%出し切って、勝ち星を得られるようにしたい。

リーグ戦初出場アーリエントリーの中澤 梨南

現在は、クイーンビーズに加わり、新しい守り方や攻め方を学んでいるがところ。 今日は、学生時代方、これまで培ってきた自分の持ち味を出すことができたと思っている。

大学の先輩も多いクィーンビーズで、一番は楽しんでプレーしたいという気持ちで臨んだ。ベンチに入らせてもらい、しかもコートに立つことができたので、チームに貢献したいという気持ちで頑張った。

Wリーグ初出場が、山梨でのホームゲーム。こんなに多くの観客の前でプレーしたのは初めてだった。会場に足を運んでくださった皆様のためにも、明日も頑張りたい。

最近の投稿

カテゴリー