山梨クィーンビーズ

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試合報告

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2023.10.29  VS 姫路 第二戦

山梨QB 71 – 59 姫路

ボックススコアー・バスケットLIVEでの見逃し配信はWリーグのこちらのページから


Our Team – 次なるステージへ!

昨日に続き500名の入場者で埋まった櫛形総合体育館は、試合開始前から連勝を期待するファン・ブースターの打ち鳴らすハリセンの音と歓声が途切れることなく響き渡る。

昨シーズンの姫路戦は第一戦で勝利したものの、翌日の第二戦では姫路のディフェンスのパワーに押されて劣勢に回り、敗北を喫したクィーンビーズ。 その、悔しさを経験した選手も多く残り姫路の、いや伊與田好彦ヘッドコーチの2戦目のアジャスト力を身をもって体験しているクィーンビーズに初戦の勝利で気持ちが緩むことはあり得ない。 しかし、試合が始まると警戒してたはずの姫路のオールコートで当たるディフェンスに翻弄され0‐7とリードを許すと、試合開始から2分で石川幸子ヘッドコーチは早くも1回目のタイムアウトを要求する。 その後も点差が縮まらないクィーンビーズは池田、富田、中山、川端、清水、そして三好らをコートに送ると姫路に負けずディフェンスの強度を上げ、そこからの攻撃で点差を詰め17-15と逆転して1Qを終了。

2Q、再度コートに立ったクィーンイーズのスタート、アンモール・片山・宮坂・井上・渡邊に姫路は1Qよりも激しさを増したディフェンスで対抗してチャンスを作る。逆転を許したクィーンビーズは残り6分30秒17‐24の場面ででタイムアウトを要求して、メンバーを入れ替える。 最大9点差に開いた得点をセカンドユニットが詰め寄る。思い切りの良いプレーを取り戻しつつある濱西、昨日に続きゲームの流れを引き寄せる活躍を見せる池田・三好らの得点で33‐39の6点差に戻して前半を終了する。

3Q 、またしても姫路のディフェンスに手を焼き4分間、無得点のクィーンビーズ33‐42と点差が開くと残り6分18秒でタイムアウトを要求。試合後に「10点差を追っかけるのはちょっと厳しいと思い、変化をつけてみようと考えた。そこから姫路のミスも増えてたので、うちのリズムに持ってこれたかな」と試合後に石川ヘッドコーチが語った、この試合の分岐点とも言えるポイントでゾーンディフェンスへ切り替えたことが功を奏し、息を吹き返したクィーンビーズは逆転し、50‐47で3Qを終了。

4Q、一旦流れが変われば逆転をも許す一桁得点差で試合が進む中、残り5分52秒で「大きなプレー、走るコアの形相がすごかった」と石川ヘッドコーチも振り替えった、チームに流れを引き寄せ、会場をどよめかせる渡邊愛加の得点シーンが生まれる。
「苦しい展開が続いていたので、チャンスがあったら走ろうと決めていた。その瞬間は何も考えず『もう絶対ボールよこせ』みたいな気持ちで走った」と渡邊 はその瞬間を語るが、渡邊にボールが渡るまでには、富田がリング下でボックスアウト、井上桃子がリバウンドをチップアウト、そのボールを拾った宮坂桃菜が渡邊にパスを送り、そのまま倒れ込みながらシュートを沈めて1スローも獲得し65‐53、12点に得点差が開く。

その後も一進一退で試合が進む中、残り1分14秒 ここまでリハビリのため出場機会のなかった若原愛美が大きな歓声に包まれてコートへ。 試合は、71‐59で終了しクィーンビーズがこのカード連勝 今季の通算成績を2勝4敗とし次週はアウェー秋田へ。 先季は開幕戦で対戦し2試合続けてのオーバータイムに突入、1勝1敗と星を分けた秋田戦。 櫛形総合体育館ではホームのファン・ブースターとともに勝利を分かち合ったクィーンビーズがアウェーの洗礼を受ける秋田の地でどう戦うか。 プレーオフ進出を叶えるためには両チームともに負けられないこのカード 姫路戦に続き、緊迫したゲームになることは間違いない。

昨日のレポートでラグビーで用いられる「one for all all for one」を引用させて貰ったが、もう一つラグビーから引用させてもらうと
今回のW杯、日本チームのスローガンは「Our Team」

「私たちのチーム、全員が当事者意識を持って全員が責任を持って、自分の役割を果たし続けると自分たちのラグビーをすることができる」という意味を持つそうだ。

この文章の下部に記した各選手の試合後の談話では、この「Our Team」に通じる言葉が多く語られている。

クィーンビーズはプレーヤー・スタッフだけでなく、ファン・ブースタはじめ、支えてくださる皆様が一体となった「Our Team」

みんなで次なるステージへ!
行きましょう、プレーオフへ。

ヘッドコーチ・選手 試合後の談話

石川幸子ヘッドコーチ

本日も、たくさんの応援ありがとうございました。

出だしから圧倒されてました。
激しく来ることは想定していたけれど、スタートがうまく対応出来なかったことと、 うちのディフェンスに対して姫路のアジャストがうまく行って乗せてしまった。
そこから、セカンドユニットが頑張って試合を繋いでくれた。
うちの場合、セカンドユニットと言うより、誰がスタートでもおかしくないが、しっかり攻めディフェンスも激しく当たってくれて姫路の体力を消耗させて、
4Qはシュートの確立を落とすことが出来た。頑張りがそういうところで効いてきたと思う。
第二戦は、双方が初戦の結果からアジャストしてくる。
経験値もあるが、相手のアジャストに対して試合の中でアジャスト出来るようになることが今後の課題。

会場内は今日もすごい声援で「人の声の力ってすごい」と改めて思った二日間
ホームの良い雰囲気で二つ勝てた
これを次の秋田戦に繋げて行きたい。

キャプテン濱西七海

「明日の姫路は違うチームだよ」とチーム内で話し、前から当たってくることは予想していたが、思うように行かなかった。
しかい、昨シーズン姫路に1敗を喫したメンバーや、セカンドに出たメンバーが流れを変えてくれた。ゲーム内でのアジャストも含め、踏ん張ってくれたベンチメンバーの力は大きかった。
コートに入ったときは、姫路のオールコートのディフェンスに押しに押された展開で、ある意味「自分の得意な場面」と考えた。
ここまで、自分のプレーが思うように出来ていなかったので「自分を出さなきゃ出さなきゃ」と気が急いていたが、今日は1本シュートが決まったことが、その後の自分のプレーに繋がったと思う。
試合中、点が取れない時間帯が今回もあったが、それでも大きく引き離れなかったのはディフェンスとリバウンドの頑張りだと思う。

今日も拍手と声援が止む事が無く、苦しい試合展開の中でも諦めずに済んだのは、そのおかげだと思う。
来週は秋田だが、秋田にも昨シーズンは1勝1敗。
チャレンジャーとしての気持ちをぶらさず「勝ってる」じゃなくて「勝ちに行く」追い越しに行くという気持ちで挑みたい。

渡邊 愛加

今日はスタートで躓いたが、代わりに出たメンバーがディフェンスを頑張って試合を繋いでくれた。
それを見ていて、点を取ることだけにフォーカスしていた訳ではないが「もう一度ディフェンスから」と意識を変えることが出来き粘り強く戦えたと思う。
自分たちの声が聞こえないほどのホームの歓声は、劣勢の時でも不安を吹き飛ばしてくれるパワーを貰った。

若原 愛美

コートに立った時、会場が沸いてチームメイトも喜んでくれて嬉しかった。
正直なところ、めちゃくちゃ緊張したけれど「コート立つのは良いな」と改めて思った。
この2勝は、全員で勝ち取った2勝。 今年は誰が出ても自分の持ち味を出せる。日替わりにヒーローが出たり、チーム力は上がっていると思う。
自分は今日がスタート。大事な時にコートに入れる選手になれるように、また1から頑張っていきたい。

富田 愛理

「インサイドでがんがんシールして行こう」と今日は積極的行けた。ベンチで、特にラン(若原)さんが具体的なアドバイスをしてくれて、実際にそれをやったらうまくいった場面が結構あった。チームメイトの力を改めて感じた試合だった。
今日は、我慢する時間帯もあったが、沈んだり、ネガティブな感じはなくて、コート内ではポジティブな声だけが多く、お互いが精神面で支えあっていたと思う。この2連勝を秋田戦に繋げていきたい。

池田 沙紀

出だしが、うまくいかなかった時にその流れを変えるのがベンチメンバーの役割で、試合の状況を把握しながらだけれどやることは一緒だと思っている。
今日はビビ(土田)さんも出られないので「よし、やってやるぞ」という気持ちは強かった。
昨日、勝ったことで自信はあった「勝てない訳がない。何時も通りやれれば大丈夫」と考えてコートに入った。
次の秋田戦もやることは変わらずに、自分らしさを出すことだったり、 周りのみんなの良いところを引き出せるプレーをしたい。

三好 青花
昨日、今日と試合の行方を占う局面でコートに立ったが、コートに入るときは「ミスしないように」ではなくて「やってやるぞ」というマインドで、何時呼ばれても良いようにベンチで盛り上げて自分のモチベーションも上げて準備している。
「やってやる」とは言っても、何か目立ったことをしようとは思ってなくて、練習で積み上げてきたことをコートで表現すれば、自分たちのバスケットを遂行できるし、それが勝利に繋がると思っている。
気持ちは熱く、頭は冷静にプレーできたことが良い結果に繋がったと思う。
会場のファン・ブースターの皆さんと一緒に掴んだこの2勝、秋田戦に繋げたい。

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