山梨クィーンビーズ

TICKET

report

試合報告

report

2023.10.28  VS 姫路 第一戦

山梨QB 79 – 61 姫路

ボックススコアー・バスケットLIVEでの見逃し配信はWリーグのこちらのページから


One for all All for one – 皆で掴んだ今季初勝利

500名のファンブースターで埋まる櫛形総合体育館は試合開始早々、宮坂桃菜のドライブでクィーンビーズが先制すると、ベンチ・観客席から大きな歓声が上がる。クィーンビーズは高さで勝るアドバンテージを活かし、アンモールがインサイドで起点を作ると内・外と良いリズムでオフェンスを組み立てる。 合わせて、試合前にキャプテン濱西七海が「試合のカギを握る」と話していたリバウンドでも姫路を圧倒。ディフェンスリバウンドからのブレイクも生まれて、試合の主導権を握り1Qを27-18と9点リードで終了。

2Q、試合の主導権を取り戻したい姫路がディフェンスのギアを上げると、クィーンビーズはターンオーバーを多発。しかし、この日スリーが好調な川端日菜子が2Qに3本を沈め、チームとして好調なリバウンドもオフェンスの起点となり44‐29と15点差で前半を終了。 3Q序盤、インサイドへのマークも厳しくなりボールが外だけで回る、クィーンビーズの得点が停滞するときの現象が現れる。すると自分たちのリズムで打てないシュートは前半、健闘していたオフェンスリバウンドにも影響し、姫路に攻撃機会を与え点差が詰まる。 残り5分6秒では52‐43とこの日の最少得点差の9点差に詰め寄る姫路。 しかし、クィーンビーズはここで、チーム1の身長183cmの富田愛理がインサイドで2本のシュートを沈め得点差を開き、息を吹き返したクィーンビーズがリードを広げて62‐49で最終第4Qへ。 試合後に石川幸子ヘッドコーチが「最後はサキがオフェンスをしっかり組み立ててくれた」と語った池田沙紀と三好青花、二人の新人が躍動し4Qの全得点、17点を二人で叩き出し79-61で試合は終了。

開幕から4連敗、ここまで苦しんだクィーンビーズが今季初白星をホーム山梨で勝ち取った。

試合後にインタビューした各選手はこう話した。
「皆の動きで私が空く。そして、それを見ていてくれてパスが来る。 その結果として自分の持ち味のスリーが活かされたと思う」と川端日菜子。
チーム1の8リバウンドを記録した井上桃子は「みんなが姫路の選手を抑えてくれたから飛べただけ」と話す。
そして、宮坂桃菜は「相手のガードにプレッシャーをかけたかった。うちはガードが3人いる。私のファールが増えても、あとの二人が頑張ってくれるから、思い切って行ける」と同じポジションの土田帆乃香・池田沙紀に信頼を寄せる。
試合を総括した石川ヘッドコーチは「今日はコートに立つ選手が、それぞれの場面で良い仕事をしてくれた」と選手を労う。

明朝、決勝戦を迎えるラグビーW杯
そのラグビー競技ではチームプレイの精神を表現するフレーズとして「One for all All for one」という言葉が使われる。 訳すと「1人はみんなのために、みんなは1つの目的のために」

今日のクィーンビーズは「One for all All for one」を表現して、勝利を勝ち取った。 しかし、バスケットのリーグ戦は2日続けて、同一チームとの相対。 ヘッドコーチ・選手も警戒するように、明日の姫路が今日以上に圧力をかけてくることは間違いないし、昨年はその圧力に第二戦で屈したクィーンビーズ。 姫路のパワーを如何に跳ね返すか、試合の入りが注目される第二戦も本日と同時刻13時30分トスアップ。 クィーンビーズの鬼門ともいえる同一カード連勝に向けて、戦いは14時間後に迫る。

ヘッドコーチ・選手 試合後の談話

石川幸子ヘッドコーチ

会場へお越しいただいた500名のファン・ブースターの皆様
そして、ライブ配信からも、ご声援ありがとうございました。

試合の後半、湧き上がるような歓声には鳥肌が立ちました。

今日の勝因はディフェンス。
相手の特徴をしっかり掴んで徹底した守りから、オフェンスに繋げたことが勝利の要因だと思う。
そして、サイズでアドバンテージがあった分、インサイドが使えリバウンドもしっかり取れていたことが、自分たちの良いオフェンスのリズムに持って行く切っ掛けになっていたが、想定はしていた姫路にパスカットされる場面が中盤に続いたり、外でしかボールが回らない時間帯もあったが、最後はサキ(池田沙紀)がセットプレーをコールしてオフェンスをしっかり組み立ててくれた。

後半も、前半のリズムでしっかり戦いたかったが、40分間戦える心の準備・メンタルが必要だ。
そこは修正したい。
今日はコートに立つ選手が、それぞれの場面で良い仕事をしてくれた。
明日は再度、ディフェンスの徹底、そして相手は激しく出してくる。そこに負けないようにアタックし続けたい。

キャプテン濱西七海

一安心
内容がどうであれ、勝てて良かった。
クイーンビーズ色に染まった館内、ファン・ブースターの皆さんからの声援は「アリーナの空気を変えるんだな」とあらためて感じた。

試合の入りからしたら、対戦相手に「明日は逆の展開もある」と思わせたらやっぱりダメで圧倒的に勝ち切らなきゃいけないゲームだったと思う。一瞬一瞬「この試合ではどういう勝ち方をするか」というところまで拘って行きたい。
今日は、課題にあげていたリバウンドが取れたことで試合を優位に進めることが出来た。
姫路が持ち味のディフェンスを強めてきて流れが変わりそうな場面があったが、
そういう時間帯を、どれだけチームとして早く断ち切れるか、同じプレーで同じことをされないうように、選手同士で解決できるように突き詰めて行きたい。
第二戦、姫路はディフェンスの圧力を今日以上に上げてくると思うのでスタートから勢いに呑まれないようにしたい。
今日は今日、明日は明日で、目の前の試合をどう戦うかだと思うリバウンド・ルーズボールは全員で取りに行く。
今日の課題をみんなで見つめ直して明日の試合に挑みたい。

姫路に挑戦
そして、課題である連勝への挑戦
明日は、この二つの挑戦を成し遂げたい。

宮坂 桃菜

上位チームの中でも、1位2位を争うようなチームとの対戦が続く中で「勝てないとしても自分たちの出来る事が出来れば」と思っていたが、苦しい試合が続いてしまった。勝つことは、やっぱり嬉しい。
姫路はトランジションが早いチーム、うちもブレイクが強みで攻守の切り替えが目まぐるしくなる。その中で、1本作るとか、あえて止めるような時間帯を作らないとしんどくなる。その辺りを意識して、みんなを落ち着かせる様に試合を進めた。
今日も得点が伸びない時間帯があったが、セットプレーのタイミング合わせり、スクリーンをかけたり動くことで、ノーマークは生まれる。そうすれば良いシュートは打てると思うので、そこを再認識して、しんどい時間帯に自分たちのプレーで点を取りたい。
明日、相手はもっと気合いを入れてくると思うので、そこに備えて準備をしたい。

アンモール プリート コール

相手にそれほど大きな選手がいなかったので、開始早々からインサイドで主導権を握ることが出来た。
全員で、ディフェンスリバウンドも絡めて、それも試合の序盤から流れが掴めた要因だと思う。
今日の試合前は、今まで一番緊張していたが、コートに立つとファン・ブースターの方が「アンちゃん行けるよ」と声をかけてくれて「良し行ける」と気持ちを切り替えることが出来た。
今日、勝ったとかはもう忘れ、明日の試合に切り替えて今日よりも良い試合がしたい。

川端 日菜子

今季初勝利、嬉しいです。

最初に打ったスリーポイントでファールをもらい、フリースロー3本を決め切ったことで、その後も躊躇いなく思い切り打つことができた。
今日も、得点が停滞する時間帯があったが、それを無くし、明日もチーム全員で戦いたい。

ファン・ブースターの皆さん、そしてベンチが終始盛り上がっていた。
あの声援で私たちも頑張ることができた
やっぱり「ホームの力って大きいな」と改めて思った。

最近の投稿

カテゴリー