山梨クィーンビーズ

TICKET

BLOG

活動報告

BLOG

report

2023.10.22  VS ENEOS第二戦

山梨QB 63 – 78 ENEOS

ボックススコアー・バスケットLIVEでの見逃し配信はWリーグのこちらのページから

取り戻しつつある「勝負を楽しむ貪欲さ」

前週に続き持ち味を出せず、開幕からの黒星が3となったクィーンビーズ
前半で勝敗が決してしまう試合展開が続いているが、その流れを断ち切ることが出来るか。
目が離せない1Qは、渡嘉敷来夢のシュートでENEOSが先行。
昨日はENEOSの外からのドライブ、ビックマンのインサイド、速いパス回しに翻弄されたクィーンビーズだが、最後まで接戦を演じる要因となったヘルプローテーションとディナイの頑張りでENEOSのミスを誘い20‐21と僅か1点差で2Q ヘ。
試合後に石川幸子ヘッドコーチが悔やんだ勝敗の行方を左右した2つのポイントのうちの1つとなった2Q、わずか2分でファウルトラブルにより、このクォーターはフリースローだけでENEOSに8点を献上し34‐48と得点差が14点に開いて前半を終了。
3Q、ENEOSはスタートの長岡・藤本・渡嘉敷・高田・宮崎で攻勢をかけてくるが得点が伸びない。
「ここでつけ込めたら展開がまた違っていたかもしれない」と石川ヘッドコーチが試合後に語った2つ目のポイント「勝負所での戦い方」でENEOSに付き合ってしまう形となり点差を詰め切れないものの51-60と射程距離圏内にENEOSを捉えたまま最終4Q へ。
40分間走続け、ボールを追い続けたクィーンビーズだが4Qはもう一本のパスが繋がらず、点差が開き63‐78で試合終了。
開幕からの連敗は4となった。

連敗である。
しかし、昨日までの3敗と今日の1敗、黒星に変わりないが意味合いは大きく違う。
昨日の試合後、キャプテン濱西七海は大差での3連敗、チームが上向く糸口の見えてこない状況に苦悩の表情を浮かべていた。
しかし、それから24時間、試合は負けてしまい4連敗となったが、濱西七海は吹っ切れた表情で会見に現れた。

運動量のあるディフェンスで得点を抑え、機能したディフェンスをきっかけにオフェンスは決めごとを徹底する。
やるべきことが明確になったクィーンビーズは昨日までとは変わり、表情からは迷いが消えて終始ゴールにアタックする姿勢を貫いた。
強豪相手に「1対1では戦いきれない、全員で戦う」と何度も耳にした「全員」というワード、全員とはどういう事なのか。

ディフェンスに関して、ヘルプが機能した今日の試合を渡邊愛加は「ヘルプに行くと自分のマークがノーマークになるのが嫌で、1人が抜かれた時に『やられた』で終わってしまうことが多かた。そこをどれだけカバー・カバーで繋ぐか、そこがバスケットの面白いところかなと思うが、そこが徹底できなくて結構やられていた。今日は「それを止めよう」という意識が全員にあって『1人がカバーしたら、その次』みたいな感覚でプレーが出来た。それが全員で守れたという言葉になると思う」と振り返った。
オフェンスに関して濱西七海は「走れるところは走ろう・1本作るところは24秒使ってもいいから作ろうと全員が共通認識を持てたことでチームがひとつになれた」と、この先へ繋がる糸口を語る。
開幕前のインタビューで石川ヘッドコーチは「このチームには今までに経験したことのない、ベンチも含めて勝負を楽しむ貪欲さがある」と話していた。

影を潜めていた「勝負を楽しむ貪欲さ」が垣間見えた今日のENEOS戦
この一戦をきっかけに、チームがどう変貌するか?
次週は姫路とのホームゲーム
南アルプス市櫛形総合体育館での連戦は、初冠雪を記録した南アルプスの雪をも溶かす熱い戦いになることは間違いなし。

ヘッドコーチ・選手 試合後の談話

石川幸子ヘッドコーチ

二日間、ご声援ありがとうございました。

今日は「しっかり時間を使って攻めよう」と選手に伝えた。それを遂行してくれた結果、シュートのパーセンテージが上がり、選手は自信もって打ってていたと思う。このところ、出だしで躓くケースが続いていたが、今日はチームのルールをしっかり守りながら、ハードにプレッシャーもかけてくれた。その結果、失点も抑えることが出来た。
2ピリの早い段階で5ファールになってしまったところと、3ピリの出だしでENEOSがもたついている時間帯にこちらも付き合ってしまったところ。この2点が悔やまれる。
今日の試合展開でチームも落ち着きを取り戻せると思う。ここから先に目を向けると、経験して分かってくる部分もあるが、勝負どころで戦えるチームに育てていきたい。

キャプテン濱西七海

オフェンスで、今日は時間をかける時・アーリーで行ける時をはっきりさせることをチームのコンセプトとして持って試合に臨んだ。
「走れるところは走ろう」「1本作るとこは24秒使ってもいいから作ろう」という事が決まっただけでも、自分たちのリズムはまったく違った。今日は「最後はシュートまで持ってこう」という認識を全員が持てた。共通の認識を持つことがチームがひとつになる上で、ものすごく大事なこと。チームのスタイルが見えた気がした。
ツーポイントは良く入ったので、あとはスリーポイントの確率。打つべき選手にどれだけ打たせることが出来るかが課題だと思う。
ディフェンスはヘルプローテーションを頑張り、ディナイ頑張ったことで、相手のミスを誘発でたのではないか。こういうディフェンスを自分たちはもっと突き詰めていきたい。
今日はハルさん(中山彩奈)の誕生日ってこともあり、試合前から雰囲気も良かった。そういうことが無くても、みんなで戦う・お互いを応援できる関係性をもっともっと作って行きたい。
姫路戦はホームゲーム、2試合を勝ち切りたい。

渡邊愛加

1対1で勝てない相手をどう攻めるか、その為にはズレを作りだすことが必要。
昨日までは、パスを回すだけになっていたが、今日は「ズレを作るためにパスを回す」
そこが少しは出来たのではないだろうか。
ディフェンスは全員で守るという意識が出ていた。
私がマッチアップしてるところは得点源になる。なかなか点に絡めないもどかしさがある中で、そこを如何に抑えるかは自分の課題だと思っている。
次は姫路との対戦、ディフェンス・リバウンド・ルーズボールのとこを徹底して、ホームゲームで2連勝したい。

土田帆乃香

自分が出たら流れを変えようと思ってプレーしている。空いたら打つ、出て来たら得意なドライブを狙おうと、ずっと意識してきたことが今日は出来て良かった。
今日は、ローポストにしっかりボールが落ちた分、そこから捌いてドライブに行けたり、内・外のバランスも良くなってきた。
ディフェンスは、1人1人がプレッシャーもかけれたし、ポストに対しても早く寄るとか、全員でローテーションが出来ていた。
昨日までの三戦は一方的な展開でやられてしまったが、ここまで立て直せたのは、自分たちの自信に繋がると思う。来週の姫路戦に向けて、この勢いに乗っていきたい。

川端日菜子

試合展開の中で、流れを変える必要があるタイミングで呼ばれると思っているので、ベンチから出るときは迷いなく自分の持ち味を出そうと考えてコートに立っている。
そういう意味では、勝てなかったけれど仕事が出来た感はある。
負けてしまったが、全員がやりきったっと言うか、次につがれる負けになったと思う。
今日、新たにやるべきことも見つかったと思うので、1週間しかないが姫路戦に向けて修正して行きたい。

最近の投稿

カテゴリー