山梨クィーンビーズ

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試合報告

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白星発進の先に見えた「現在位置」

クィーンビーズ 68 – 61 ミツウロコ

ボックススコア

「能登半島地震復興支援 Wリーグサマーキャンプ2025 in いしかわ」初日、クィーンビーズの対戦相手は、すでに「第2回日本社会人バスケットボールリーグ」のシーズンを戦いながら実戦経験を積んでいるミツウロコ。
対するクィーンビーズにとっては、今季最初の公式戦であり、その戦いぶりに注目が集まった。

試合は68-61でクィーンビーズが勝利。しかし、全体を通して“かみ合わなさ”も見られた。
そうした中で、昨シーズン以上の質の高い連携に挑むプロセスの中で、現時点での課題も浮き彫りとなった。
それらを、明日以降どのように乗り越えていくのかが問われる。

2日目には、ここ2シーズン連続でWリーグ王者に輝いている富士通との対戦が控えている。

ヘッドコーチ・選手の談話
石川幸子ヘッドコーチ

まず、初戦をしっかり勝ち切れたことは良かったと思います。
練習試合ではあまり良くなかった試合の入りも、今日はディフェンスに力が入っていましたし、オフェンスにも攻め気が見られ、非常に良い立ち上がりだったと思います。
ただ、体力的な部分にはまだ課題があり、私自身、もう少し早めにメンバー交代を入れるべきだったかもしれません。

明日以降に向けては、オフェンスのエントリーをよりスムーズに始められるようにすること、そしてミスが続いた場面でのトランジションディフェンスの強化が必要だと感じています。
特に井上桃子や片山菜々が出ていた時間帯は、ディフェンスがしっかりしており、非常に助けられました。

また、オフェンス面ではパスミスが多く見られました。相手のディフェンスが良かったこともありますが、もう少し先を読んで、早めにパスを出す判断が求められます。
パス回しのスピードを上げて、より多くの選手がボールに関わる中で、良いシュートチャンスを生み出すことが、今後の大きな課題です。

井上桃子

初戦ということもあり、なかなか落ち着かない場面もありましたが、まずは勝ち切れたことが一番の収穫だと思います。ただ、課題はまだまだ多くあると感じています。

上手くいかなかったプレーも多くありましたが、良かった場面も随所に見られたので、そこはチームでしっかり振り返っていきたいです。サマーキャンプはあと2日間残されていますし、ここで出た課題をどう改善していくかをチームで話し合いながら、この短期間でも成長できることを積み上げていければと思っています。チーム全体で一歩ずつ、確実に成長していきたいです。

良かった点としては、試合の入りこそ少しバタつきましたが、途中からはディフェンスの足がしっかり動くようになり、リバウンドを取ってブレイクにつなげられた場面が何度かありました。その時間帯に得点が伸び、相手の得点も抑えられたことで、非常に良い流れを作ることができたと思います。

あのように、ディフェンスから走る展開が自分たちのリズムを作ることは、全員が理解していることです。日々のトレーニングで取り組んでいることを、もっとプレーの中で表現できるようにしていきたいと思います。

上長美菜

公式戦は今日が初めてということもあり、チーム全体にやや緊張感があったように感じました。練習試合で試合の入りに課題が見られたので、出だしからしっかり攻め切ろうと、自分自身も強く声掛けを意識して試合に入りました。

一方で、序盤は全体的にガチャガチャした展開になってしまい、相手のペースに巻き込まれるような場面もありました。ブレイクで攻めるのか、それとも落ち着かせてセットに入るのかという、“攻守の強弱”の判断がまだチームとして整理できていなかった印象です。そんな中でも、セカンドユニットとして出場した選手が、試合を落ち着かせてくれたことは非常に大きかったです。

課題は多く出ましたが、一人ひとりの持ち味が見えた場面も多く、良い流れを作れた時間帯もありました。

明日の相手は富士通ということで、今日のような立ち上がりのミスや、点の取り合いになるような展開にはしたくありません。オフェンスから守備につなげる意識を、40分間途切れさせずに持ち続けることが非常に重要だと思っています。

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