山梨クィーンビーズ

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試合報告

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シーズン終了:どんな時も、接戦を楽しむ強さこそが未来への鍵

山梨QB 56 – 東京羽田 65

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前節のアイシン戦、その前の新潟戦に続き、先勝して迎えた今日の第二戦。先勝しての第二戦は、分かり切ったことだが、相手もプライドをかけてぶつかってくる。そして、そのエネルギーに2週続けて屈してしまったクィーンビーズが今日はどう戦うか。結果次第でチームのシーズン勝利数の更新、順位の上昇が期待される大事な試合は約1,000人の観客が詰めかかけた大田区総合体育館で両チームのファン・ブースターが送る声援の中、15時トスアップ。

1P、アンモールのポストでクィーンビーズが先制。しかし、その後はシュートセレクションは悪くないが、決め切れない。両チーム得点が伸びず、試合は進み12-7と5点リードして第2Pへ。

昨日の余韻そのままに、ベンチも一体となって戦うクィーンビーズは、川端日菜子、池田沙紀のシュートで17-9と点差を開くと東京羽田がタイムアウト。しかし、クィーンビーズの勢いは止まらず、川端のスリー、井上桃子のミドルジャンパーで22-13と点差を開いたところで、東京羽田が2回目のタイムアウトを要求。試合の入りから相手の勢いに押されることを懸念した立ち上がりだったが、今日のクィーンビーズは引く気配が見えず、30-20で前半終了。まるで昨日の試合の裏返しのように、今日はクィーンビーズが10点リードして後半戦へ。

しかし、この10点リードには魔物が潜んでいた。

3Pに入ると前半以上の勢いで迫る東京羽田。スリーポイントも決まり出し、残り4分21秒で40-35と5点差に迫られたところで、クィーンビーズがタイムアウト。試合後、宮坂桃菜が「私たちのディフェンスのプレッシャーが弱かったり、コミュニケーションミスでズレが生じたり、ちょっとした隙を相手につかれ、そこで相手がしっかりと決め切ったことで、試合の流れが変わり始めた」と話したように、リードしているにも関わらず、コートに立つクィーンビーズの選手の脳裏には不安が過り、昨日から続いていた「チーム一体となって試合を楽しむ」雰囲気は薄れ、重苦しい空気に包まれる。外からのシュートの割合が高いクィーンビーズはシュートは打つが得点には至らず、リバウンドから東京羽田に走られてオフェンスのスペースを与えてしまい、追加点を許すと焦りからかファールも犯して逆転を許す。44-48と4点ビハインドで、4Pへ。

プレーオフ進出を逃した後の新たな目標である順位の上昇と、シーズン最高勝利数の実現を残り10分にかけるクィーンビーズだが、得点は伸びず点差は開く。残り6分47秒、得点が48-55の場面でタイムアウトを要求。ここから、ディフェンスを「もう少し早く使っても良かったかもしれない」と試合後に石川幸子ヘッドコーチが話したゾーンディフェンスに切り替える。東京羽田の得点のペースは落ちるが、外からのシュートに偏り気味なクィーンビーズは決め切れず、時間が過ぎる。最後はファールゲームに持ち込むが、そのまま東京羽田が逃げ切り、多くのファンで埋まるホーム最終戦を勝利で終えた。クィーンビーズは、3カード続けて先勝しては負ける。1勝1敗を繰り返してのシーズン終了となり、「連戦で連勝する」という課題の解決を来季のリーグ戦に持ち越すこととなった。

ヘッドコーチ、選手も替わった今季のクィーンビーズ。リーグ戦の中盤から後半にかけては、パリ五輪最終予選のための約2ヶ月間の休止期間を挟んで12連敗という出口のなかなか見えないトンネルを経験。そのトンネルを抜けると、望みを繋いでいたプレーオフ進出への道が閉ざされて、一旦は糸が切れた凧のような状態に落ちいる。しかし、自分たち本来の姿を見つめ直し、シーズン当初に石川ヘッドコーチが語ったチームの印象「接戦を楽しむ姿」を取り戻す。その結果として、最後の4戦は2勝2敗。「接戦を楽しむ」姿勢が現れている時の強さと、その姿が打ち消された時の弱さが露呈した4試合だった。しかし、この2勝2敗は悲観するものではなく、課題克服へのステップに過ぎない。課題克服、そして「Wリーグプレミア」入りの実現に向かう2024-25シーズンのクィーンビーズ。

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ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

ファン・ブースターの皆さんが、ホームゲームはもちろん、アウェイゲームにもシーズン通して応援してくださり、本当に選手の力になりました。そして私の力にもなりました。 ありがとうございました。

前半は、昨日の前半が良くなかったこともあり、比較的いい感じで入れたが、3Pにスリーポイント6本を決められてしまった。あそこで止められずにズルズルと流れに飲まれてしまった。本当にもったいない負け方をした。3Pでは「追いつかれる」という意識が頭の中を占めてしまい、まだ5点リードしているのに、負けているかのような顔をしていた。前日のように、追い上げることはできるようになってきたが、逆に追い上げられることに焦りが出てしまい、それをコントロールできなかった。あれだけスリーを打ってくるということは、チームプレイとして自信を持ってやってきたので、最後まで警戒しなければならなかった。

来季に向けて、今シーズンもタフなディフェンスからのブレイク、そして、緩急を使った攻撃を意識してきたが、オフェンスのレベルアップが来季の課題だと思う。それと今日のような試合への適応性も大切だ。

まずはリフレッシュして、また体力作りから取り組んでいきたい。

キャプテン 濱西七海

今年は7カード14試合をホームゲームとして行わせていただき、例年よりもたくさんの方々が試合に訪れてくださいました。今回の羽田さんでも感じましたが、ホームの力は本当に強力で、その応援が伝わっているので私たちはまだまだ恩返しができていないと思っています。来シーズンも勝ち続ける姿を見せたいと思っています。これからも力を貸していただけると嬉しいです。ファン・ブースターの皆様、今シーズンも本当にありがとうございました。。

両チームとも、今季最後の試合で自分たちにとっても、そして羽田さんにとっても気持ちが表れた試合だったと感じる。結果として自分たちは負けてしまったが、良い試合を見せることができた。最後、押されて負けてしまったのが自分たちの反省点。そういう場面で、冷静に勝ちに行くことが自分たちの課題で、2連勝することが、最後まで壁になってしまったのは、少し悔やまれる。3ピリの入りで、相手がすごく勢いよく来たところで、自分たちがまだ点差があるのに焦ってしまったのを感じる。声かけは結構行っていたが、どこかで選手たちが点差以上にプレッシャーを感じていたのだと思う。そこで落ち着かせる言葉があったのか、それとも自分自身がプレーで何かを出すべきだったのか。自分にもまだまだ課題として残るところだ。リードした状況をどうして勝ち切るか、その難しさを痛いほど経験した。その課題を今度は来シーズンに繋げなければならない。来シーズンはそのシーズンならではの戦い方が必ずあると確信しているので、リードしている時間帯の戦い方、そこを勝ち切る戦い方をさらに研究していきたい。

今シーズンは、ディフェンスは収穫もあったので、来季に向けては得点力が重要だと思う。まだまだ自分たちには不足していると考える。もちろん重要だが、チームとして得点を獲得することが必要だ。良いシュートをチームとして打てるようになれば、道は開けると思う。

自分自身は、ほんとに悩んだシーズンだったが、結果的にその悩みがあったからこそ、それが吹っ切れた瞬間に楽しむことや、選手1人1人が考えすぎず、思いっきりやることがチームにとって重要であり、それが勝利につながることを理解できた。そういう面では自分で抱え込みすぎず、やはり、みんなを信じてプレーすることが改めて重要だと学んだ。
キャプテンを務めた、今シーズンは初めての経験ばかりで自分にとって最も成長できたシーズンになったと思う。

宮坂桃菜

前半、自分たちの攻めも、そんなにスリーが当たっていなくても、リードできていたのは良かった。昨日の入りで躓いた「ディフェンスで相手が落としたシュートのリバウンドを取り切ること」が、今日はできていて試合を優位に進められた。後半になって「相手のスリーが入った」と言ってしまうとそれまでだけれど、その前に私たちのディフェンスのプレッシャーが弱かったり、コミュニケーションミスでズレが生じたり、ちょっとした隙を相手につかれて、相手がしっかりと決め切ったことで、試合の流れが変わり始めた。決められても決め返せば点差が縮まることはないが、私たちのスリーポイントが入らない場面が続いてしまった。そういう時こそ、ポストだったりドライブだったりで確実に2点を重ねるのか、それとも入らないスリーポイントを狙い続けるのか。2点でも、1点でも取りに行くという判断が個人個人に求められる。ガードとして、もうちょっとコントロールして「ドライブ狙っていこう」と、落ち着いて言えていたら、みんなの気持ちもちょっと違ったのかなと思っている。

シーズン通して振り返ると、ヘッドコーチが代わり、メンバーも変わった。1からのチームを作り上げることは、ほんとうに大変だし合わないことがたくさんある中で、シーズンの最初は戦い方の基盤が作りきれなかった。徐々にアンのポストを中心に、そこを狙いつつ、ズレが生じたらドライブも行けるというスタイルが確立できていたことが、アイシン戦の延長2回で勝てたところなのかなと思う。自分たちも手応えが持てたので、アンに頼り切らないで、周りがそのずれたところをドライブに行く。チャンスを見逃さずにみんなが突いていけたら、もっと面白いチームになるし、守りづらいチームになると思う。

邊 愛加

出だしは自分たちのペースで運べたが、羽田さんの勢いが、ずっと落ちなかった。最後は向こうの方が試合を楽しんでいるように感じ、思いっきりやってきたことに、自分たちが気持ちで負けてしまったと思う。

やっぱり追い上げる方がベンチも盛り上がる。後半、羽田さんのベンチが凄くて「チーム全員で戦ってるな」と感じるた。自分たちが、元気をなくしていたというよりは、向こうが上回っていた。後半、向こうにベンチ側に攻めていたから、それを強く感じた。

今シーズンに入る時から、若いチームだし自分の役目はチームが落ちた時に仕事することだと考えていた。「やらなきゃいけない」時は、口では引っ張れないから、プレーで引っ張っていくしかないと思って行動していた。今日は、このチームでできる最後の試合だったので「できることは出し切ろう」と思って試合に臨んだが、難しい展開の試合になってしまった。

来季からリーグが2つに分かれるので、やっぱり上で戦いたい。そのためには、下のリーグで全勝する気持ちで来季は取り組みたいし、可能性のあるチームだと思う。若いチームだからこそ、勢いに乗った時はいいけれど、きつい時にどう我慢するか。うん、そういう時にチームでどうするかが、分かってくれば、上のリーグはいけると思う。

シーズンを終えた選手からファン・ブースターの皆様へ

1 アンモールプリート コール

ルーキーシーズン、本当にたくさんの応援ありがとうございました!支えてくださる方がいるからこそ、自分がここにいられるということを実感しています。
色々あったシーズンでしたが、山梨の皆様の優しさやチームスタッフのおかげで、怪我なく乗り越えることができました。
結果が思い通りに行かず、悔しい思いでシーズンを終えてしまいましたが、様々な場面でこのチームで成長できたと思います。今年出会ったヘッドコーチに7試合の勝利をプレゼントできなかったことが、一番心に残っています。目標を達成するために何が必要かよく見えたので、それを受け止め、自分の弱みを強みに変えられるよう、これからも頑張ります。引き続き応援よろしくお願いいたします。

2 池田沙紀

1年間、本当に多くの方に支えられてシーズンを終えることができました。様々な気持ちを感じ、多くのことを学ぶことができたと思います。チームメイト、スタッフ、そして応援してくださる皆さんに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。このチームでやるバスケットボールは最高に楽しかったです!

3 清水咲来

今シーズンも、たくさんの応援ありがとうございました!
皆さまの支えや力強い応援は、私たちにとって大きな力となりました。
プレーオフ進出という目標には届きませんでしたが、それ以上に多くのことを学び、成長することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
まだまだ伸び代ばかりですが、チームとしても個人としても成長していく姿を見守っていください。
これからも山梨クィーンビーズの応援をよろしくお願いいたします!

5 富田愛理

今シーズン、山梨で再びプレーすることができて、心から良かったと思っています。温かいファンの皆様に囲まれ、最高のチームメンバーと共に戦えたこと、本当に感謝しています。

13 若原愛美

今シーズンも熱烈な応援、ありがとうございました。目標には届きませんでしたが、ファンの皆様とこのメンバーで戦えたことを嬉しく思います。このチームはまだまだ成長していくと思いますので、これからも温かく見守ってくださると嬉しいです。

15 中山 彩奈

今シーズンは怪我でチームを応援する方が多かったのですが、ファンブースターの皆様の声援を身近に感じることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。チームとして、悔しい試合もありましたが、勝ちきれた試合や、ディフェンスでもオフェンスでも粘れた時間帯が多くあったことは、チームとして自信に繋げていきたいと思います。
今シーズンも熱い声援、ありがとうございました。最後まで一緒に戦ってくださって、本当にありがとうございました。

17 片山菜々

今シーズンもたくさんのご声援ありがとうございました。なかなか勝ちきれない試合が多い中、特にアイシン戦と羽田戦はチームが一つになって戦い、成長することができたと感じています。
どんな時でも一緒に戦ってくれたファン・ブースターの方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!

22 三好青花

今シーズン、たくさんの応援本当にありがとうございました!
シーズンを通して、学ぶことだらけでバスケットはもちろん、人としてもたくさん成長できることができました!
来シーズンも自分らしさを忘れず、常に成長思考で頑張ります!
これからも山梨QBの応援よろしくお願いします!

23 井上桃子

皆様の熱い声援が、毎試合心に響いていました!本当にありがとうございました!

今シーズンは、惜しいところで勝ちきれない試合が多く、歯がゆい気持ちになることも少なくありませんでした。しんどい時もありましたが、チーム一丸となって勝ち取った勝利もあり、成長を実感することもできました。
日々の練習をもっと大切にしていかなければいけないと感じました。
来シーズンはこの悔しい気持ちを忘れずに、これからも戦い続けていきたいと思います!
引き続き、ご声援よろしくお願いいたします!

24 中澤梨南

試合に出れなかったので、来シーズンはチームに貢献できるよう、一層努力していきたいと思います。
応援よろしくお願いします。

30 土田帆乃香

今シーズンのチームは、絶対にプレイオフに進出できると信じていました。このような結果になってしまい、大変残念です。しかし、多くの皆様からのサポートや応援のおかげで、1年間バスケットボールをプレーすることができ、心から感謝しています。

31 石川明日香

シーズンも熱い声援をありがとうございました!

シーズン途中ではありましたが、ようやく復帰することができました。チームメイトと再びプレーできたこと、コートに戻ってこられたこと、そして多くの皆様から温かい「おかえり」の言葉を頂いたこと、本当に嬉しかったです。

初心と感謝の気持ちを忘れずに、更なる成長を目指して努力を続けます。これからも山梨QBへの応援をよろしくお願いいたします!

32 石田悠月

今シーズンを振り返えると、自分としては色々な壁にぶつかることが多かった1年でした。
苦しいこともありましたが、それでも全員で闘って得ることが出来た「勝利」というものは、その苦しみを遥かに上回る程の喜びでした。
みんなで掴んだ1勝は、本当に喜ばしいことでした。
最後に怪我人も出てしまいましたが、試合会場で揃うことができ、このメンバーで闘うことができて良かったです。
辛い時でもファンの皆様が現地で応援してくださったお陰で頑張ることが出来ました。
暖かい応援ありがとうございました。

38 宮坂桃菜

まず、私を暖かくチームに迎え入れて下さったチームに本当に感謝しています。
バスケットって本当に面白いスポーツだなと改めて感じたシーズンでした。
それはさちさん始め、チームスタッフ、チームメイトのみんなとだったから、そう思えたんだと思います。
そして、どんな時でも応援し続けてくれるブースターのみなさん、いつも私達を支えてくれているスポンサーの方々、今シーズン最後まで本当にありがとうございました。
まだまだ、これからも成長し続ける山梨クィーンビーズの応援をよろしくお願いいたします!

45 渡邊愛加

目標としていたプレーオフに進出することが出来ず悔しい思いが沢山ありますが、応援してくれたみなさんのおかげで1年間乗り越えることが出来ました。
悔しい思いを沢山させてしまいましたが、どんな時でも変わらず応援してくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
これから進化していく山梨クィーンビーズを見届けてください。
1年間ありがとうございました。

72 出原菜月

今シーズンは、個人的にずっと悔しい気持ちを吹っ切ることができなかったシーズンでした。
それでも素敵なチーム、チームメイトのおかげで頑張ることができました。
この気持ちを忘れずに、次に向かって頑張りたいと思います。
沢山の応援をありがとうございました!

75 川端日菜子

今シーズンいい時も悪い時もありましたが、このチームの皆だからこそ乗り越えて頑張れました。
ファンの皆さんブースターの皆さん、
いつも応援してくださり本当にありがとうございました。
このチームの一員で戦うことが出来て本当に誇りです。
本当にありがとうございました。

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