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試合報告

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苦戦の序盤を乗り越え、逆転勝利! クィーンビーズ、東京羽田戦を白星スタート

山梨QB 52 – 東京羽田 50

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青く染まる東京羽田の本拠地、大田区総合体育館で迎えた今季の最終カード。 会場内では人数では劣るものの、声量では引けを取らないクィーンビーズファン・ブースターが選手の背中を押す。 そして試合はリードを許す我慢の展開から、残り10分の攻防へ。

1P、クィーンビーズはディフェンスリバウンドが取り切れず、東京羽田にセカンドチャンスを与えて点差を広げられてしまった。オフェンスではボールが外で回り、なかなか良い形のシュートが打てない状況だった。そんな中、若原愛美がルーズボールやリバウンドの球際で粘り、ゴール下でのシュートでチームを牽引したが、11-17とリードを許して1Pを終えた。

2P、宮坂桃菜から若原、若原から富田愛理と2本のブレイクが続き、15-20とリズムを掴みかけるクィーンビーズに対して、東京羽田がタイムアウトを要求。 タイムアウト明け、若原のドライブに東京羽田がファールを犯し、2スローで17-22と4点差に迫ったが、ディフェンスリバウンドは改善されて東京羽田の得点を抑えるものの、東京羽田のディフェンスのプレッシャーからパスミスが続き得点機を逃すクィーンビーズは耐える時間帯が続く。 残り4分16秒、22-25の場面で東京羽田が5つ目のファウルを犯す。そして、残り1分26秒でクィーンビーズも5つ目のファウルを犯す。 僅差の試合展開の中で5つ目のファウルを犯した後、ファウルを我慢する東京羽田に対してファールでフリースローを与えてしまうクィーンビーズ。その差が得点差に直結し、東京羽田が残り時間で7点を加え、22-32で前半を終了した。得点差を詰めるチャンスで思うようにいかないクィーンビーズは、リズムをつかめず前半は苦戦の20分間となった。

3P、石川幸子ヘッドコーチはハーフタイムに「東京羽田のディフェンスのプレッシャーを見ている私以上に選手は感じていたようで、それがネガティブな方向に引っ張っているんだなと思い、しっかり動いてアタックすることを共通の認識として『もっともっと出来るよ』と伝えてコートに選手を送り出した」と選手に語りかけ、コートに送り出す。

その言葉を実践した井上桃子のドライブでの得点、濱西七海のブレイクで26−34と追い上げるクィーンビーズ。

両チーム、得点が伸びず29-36で迎えた残り5分20秒。コートに立った時もベンチからも声をかけ続ける若原を投入。若原の姿勢が伝染したのか、若原の得点でベンチも盛り上がるクィーンビーズ。 残り3分52秒、渡邉愛加のシュートは外れるが、清水咲来が粘ってリバウンドを獲得。もう一度渡邉にボールが周り、今度はスリーを沈めて34-36と2点差に詰め寄るが、2Pに続きピリオドの終了間際に東京羽田が加点し、36-40と我慢の時間が続いたまま、最後の10分の4Pへ。

4P、 約2分半の間、両チームとも得点を挙げず、片山菜々がミドルシュートから1本を決め、その後東京羽田の得点を挟んで、今度はスリーポイントを沈めて41-42と1点差に迫った。ホームの東京羽田のファン・ブースターには数では劣るものの、負けじと声援を送るクィーンビーズのファン・ブースターの後押しを受け、残り4分59秒に再び片山が得点し、43-42とクィーンビーズが逆転した。

この後、井上桃子のシュートとフリースローで46-42と点差を広げたが、東京羽田は千葉歩と本橋菜子のスリーポイントシュート2本で追い上げ、クィーンビーズは井上のシュートが決まり残り2分55秒で48-48とまたしても同点に。残り1分31秒で渡邉がフリースロー2本を決めて50-48とクィーンビーズがリードを奪うが、残り1分16秒で東京羽田の本橋が同点を狙ってゴール下に切れ込み、クィーンビーズはファウルを犯してしまい、2本のフリースローを決めて50-50と再び同点となった。 そのまま時計は進み、残り49秒、片山のシュートはリングから溢れるが、この試合、徹底的なマークに苦しみ無得点だったアンモールがリバウンドからシュートを決めて52-50とリードを奪い、その後は両チームとも得点がなく、試合終了した。 クィーンビーズが東京羽田戦の初戦を白星で飾った。

東京羽田の連勝の勢い、ホームの勢いに押され、我慢の時間帯が続いたクィーンビーズ。ここまで何度となく押しつぶされてきた、この重圧。しかし、アイシン戦で「全員で接戦を楽しむ」チーム本来の姿を取り戻したクィーンビーズは我慢強くブレずに戦い、逆転勝利を掴むことができた。

明日は、今季最終戦 。クィーンビーズはこの1戦にリーグ復帰後の最多勝利数7を目指して東京羽田に挑む。 ホームの東京羽田がこのまま引き下がるわけもなく、明日もバチバチの一戦が繰り広げられることになるだろう。

今日、チームを鼓舞し続けた若原愛美はいう「明日はエンジンのかかりが遅いと、1Pで試合が終わってしまう」と。 「勝った試合の翌日はスタートが肝心」しかし、そこが思うように行かずに連勝を逃してきたクィーンビーズが最終戦をどう戦うか。

最終戦は40分間フルスロットルで走りきろう!!

明日も同一会場での東京羽田戦 試合開始は本日とは変わり15時、トスアップ

引き続き最終戦も ご声援、お願いいたします。

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

本日も応援ありがとうございました。

前半、オフェンスがうまくいかなくて22点とロースコアになってしまったが、失点は40点行ってなかったのでディフェンスはまずまず。スリーを結構打たれていたのと、東京羽田にオフェンスリバウンドを取られていたのでそこは注意した。ハーフタイムに控え室行くと雰囲気が重くて。それで「失点は今のままで十分だから、得点をしっかり取りに行こう」と声をかけた。東京羽田のディフェンスのプレッシャーを見ている私以上に選手は感じていたようで、それがネガティブな方向に引っ張っているんだなと思い、しっかり動いて、アタックすることを共通の認識として「もっともっと出来るよ」と伝えた。それで、3Qに続けてブレイクが出たところから、良い流れになってたので、「それを続けること」と「シュートチャンスはしっかり打ち切る」ことはずっと伝え続けた。

4Qに入って結構焦ってる時も、ベンチからは「ここからだよ」「いけるよ」とポジティブな言葉が結構飛び交ってた。やっぱりベンチの力は凄いと改めて思った。これはアイシンとの初戦でチームが掴んだものだと思う。

そして、今日は若原愛美がチームを鼓舞し続けて引っ張ってくれた。

第二戦は、今日低調だったオフェンスを見直して臨みたいと思う。

キャプテン 濱西七海

前半から押されていて、東京羽田さんはホーム4連勝中で、5連勝目を狙いにきている。その団結力、そしてこの会場に慣れているというか、自信を感じ取る部分が、ものすごく出ていたと思う。押されていた時間帯はあったけれど、そこをなんとか10点以上離されないように我慢できたことが、最後に自分たちの流れになった時に思いっきり行けて追いついて、そしてリードできたのかなと思う。

今日は、ランさん(若原)がコートでめちゃめちゃ頑張っていて、成功するしないではなく、めっちゃ体張っていたし、リバウンドも取りに行ったり、オフェンスももらう。そういうことを、今までずっとスタートで引っ張ってきた人が、今はベンチでなかなか怪我で苦しいシーズンだったと思うんですけど、ベンチスタートだろうがなんだろうが、勝ちたいっていう気持ちをコートにぶつけている姿が、自分にはものすごく響いて。なんかものすごく「やらなきゃいけない」っていうふうに感じ取れた。それは多分自分だけじゃないと思うし、それがチームのみんなにも響いて、リバウンドに全員が入るようになったし、ルーズボールも最後まで諦めないでやることが伝染したんじゃないかと思う。チーム全体の、そういう姿がすごく良かった。

明日はチームのシーズン最多勝利数を更新して締めくりたい。 明日、東京羽田は変えてくると思うが、自分たちもまだまだ変えなきゃいけないところはある。しっかり対策して最終戦に挑みたい。

若原愛美

正直、苦しい試合だった。精神的にも辛かったし、みんな入りが悪く、どこか逃げていたように感じた。自分がコートに入った時に、流れを変えることができるようにやってやろう思っていた。自分は、今シーズンは「サチさん(石川ヘッドコーチ)のために頑張る」という目標を掲げていて、自分にできることを考えた時「チームの流れを変えること」だったり「自分にできることを100%やること」だと結論付けた。

若いチームなのでエンジンがかかるとすごい力を発揮する。しかし、エンジンがかかるまでに時間がかかってしまうところが、今後の課題だと感じている。

明日の東京羽田は今日以上に試合に入りから強く来ると思う。エンジンのかかりが遅いと、1Pで試合が終わってしまう可能性もある。2連勝しているのは姫路だけなので、明日は絶対に勝ちたい。

今日はボールへの執着心や、粘り強くプレーする姿が目立った。チームの「らしさ」がここへきてようやく出てきたように思う。

1つのボールを大事にするという気持ちで戦い、勝利を掴んだ。これは再確認したいポイントであり、今後も意識して戦っていく。

悪い時間帯でも、誰かがボールを追い続け、それが伝染して勝利を掴んだ今日の試合は、チームの成長を感じる一戦だった。

井上桃子

昨日の練習、5対5で点が入らず、サチさんから「誰が得点するの?」と言われて、「自分がリングアタックしないといけないな」という気持ちはずっとあった。それが最後の方で得点に繋がった。リングアタックすることで、チームのオフェンスの幅が広がったと思う。

東京羽田は気持ちを前面に出して戦ってくるチーム。それに飲み込まれないように、自分たちも戦う気持ちで今日は戦った。

アイシン戦で勝てたことが自分たちの自信に繋がっていると思う。負けていてもひっくり返せる力も自分たちにあることがわかった。誰も諦めずに戦う気持ちで同じ方向を向いていたから、最後に逆転できたのかなと思う。

明日の第2戦、東京羽田のホームなので観客も選手も、全員すごい勢いで来ることはわかっているが、山梨のファン・ブースターの皆さんの応援が今日はすごくて、「ホームじゃないか」と思うぐらいだった。それに負けないぐらい、自分たちも気持ちを出して、最後まで戦い抜きたい。

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