山梨クィーンビーズ

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試合報告

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2023.11.19  VS 日立ハイテク 第二戦

山梨QB 63 – 70 日立ハイテク

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立ちはだかった2Qの壁

今日の日立ハイテク第二戦
昨日の試合と同じように、1Qはスタッツの上でほぼ互角。リードしては逆転という展開を繰り返し18-20と2点ビハインドで、2Qへ。

そこには前節、試合の流れが大きくトヨタ自動車に傾いてしまった2Qを再現するような場面が待ち受けていた。ディフェンスでトヨタ自動車ほどの圧力を受けたわけではないが、試合後の石川幸子ヘッドコーチが「同じところばかり狙いすぎてミスが生じたり、タフなショットを打ってしまった。自分たちのオフェンスの流れでシュートが打てずに相手にイージーなオフェンス機会を与えてしまった」と悔やんだように、自分たちで難しい試合展開に持ち込んでしまった感のある2Q。
開始から約7分間で2得点のクィーンビーズは20-34とリードを広げられる。
試合が一方的になりかねないこの場面で、試合後「 苦しいとき、点が取れない時に自分がコートに入って流れを変えるとか、シュートを落としても点を取りに行く姿勢を見せればチームに勢いがつけられる」と話した若原のシュートが決まると、沈みかけていた16人のボルテージは再浮上。点差は縮まり26‐35で前半を終了し、クィーンビーズは連敗脱出を後半20分の戦いに賭ける。


3Q、クィーンビーズのゾーンディフェンスに手を焼く日立ハイテクに対して互角の戦いを見せるものの大きく流れを引き寄せることは出来ないまま、5点を追いかけて、4Qヘ。

残り2:54で63-64と1点差まで詰め寄るが、昨日も勝負の分かれ道となった、決めきる力の差がここで現れる。
ノーマークに近いシュートを落とすクィーンビーズは、ここからの加点がゼロ。
対する日立ハイテクは、タイムアウト明けに白鞘郁里がスリーを決め、その後はクィーンビーズのファウルトラブルによるフリースローも手堅く決めて63ー70で試合は終了。
終盤の勝負所で決めきることが出来ず、このカード2連敗、通算成績は3勝9敗の11位で、皇后杯での休止期間に入ることとなった。

40分間の試合の中で、この残り2:54秒での無得点、決めきれなかったことだけが敗因でないことは承知しているが、チームの呪縛ともいえる様に頻繁に使われる「決めきる力」
この言葉に関して、試合後に渡邊愛加がこう話していた。


「少ないシュートチャンスを決める。決められなで試合の流れは変わってしまう。決め切らないと流れが逃げていくことは日々痛感してるが、自分はそのことに対して、何も考えないでいる時の方が結果がでる」

これは長くWリーグで戦っている渡邊だから言える事なのか。決めきれないことへのプレッシャーで考えすぎ指先に感覚のズレが生じるのかもしれないが、ここは先輩の考え方を見習ってみるのも良いかもしれない。

クィーンビーズにとって皇后杯はここ2年、Wリーグ所属チームとの対戦前に紀陽銀行・日本経済大学に敗れるという、一つの鬼門。
結果を求める同時に、この先の戦いに向けて浮上のきっかけとなる戦い方を示したい。


下を向いている時間は無い
日々取り組んでいる「練習は嘘をつかない」とも言う。
自信をもって、大阪へ向かおう
皇后杯2次ラウンドは6日後に迫っている。

ヘッドコーチ・選手 試合後の談話

石川幸子ヘッドコーチ

日立ハイテク戦二日間、応援ありがとうございました。

1Qはまずまずだったが、2Qに入ってから得点が取れない時間帯が続き、結局点差が広がってしまった。気になるのは、シュートが外れた時のディフェンスで走り負ける、体力不足を感じるプレーがあったこと。これに対しては、今後のトレーニングで体力強化に力を入れる必要がある。
得点が取れなかった原因の一つとして、例えば「ポストを狙いすぎて時間を使ってしまった」様に、同じところばかり狙いすぎてミスが生じたり、タフなショットを打ってしまった。「自分たちのオフェンスの流れでシュートが打てていないので、次の対応が遅れてブレイクされると帰れない」という循環が続いてしまった。

後半はゾーンが効果的だったが、4Qの1点差で追いつけなかったのはメンタルの影響もあったと思う。ノーマークでシュートを打っているケースも多かったが「決めてやろう」と言う気持ちが相手より低かったのではないか。勝敗の分かれ目と思える場面でも自信を持てプレーが出来るように、試合終盤のシチュエーションを作っての練習が必要だと思う

キャプテン濱西七海

今日の試合、1Qは我慢できていたが、2Qは1本目のシュートがなかなか入らなかったことが重くなってしまった原因だと思う。

2Qが一方的な展開にならなければ、優位に進めるチャンスはあったと思うが、自分たちはリードする展開が作れない。
追いつくことは出来るが、 仮にそこから逆転出来たとしても、すぐ再逆転を許してしまう。追いかける展開が自分たちは多くなっているが、追いかけるのは焦りも出るし、決めなくてはというプレッシャーもかかる。1試合通して、自分たちが、どれだけリードする時間を保てるかというのも自分たちは経験をしていかないといけないと思う。
昨日の反省点であるリバウンドに関しては、誰かが絡むことによって取れるボールがあったり、その後のルーズボールに絡むことが出来た。ただ、絡めている時といない時が顕著に出た試合だった。
試合の中でリバウンドが10本あったら、10本に全員がリバンドに絡ことを、徹底できるようにしなくてはならない。

渡邊 愛加

一瞬気抜いた時ときに、相手ににリバンドを取られたり、簡単にゴール下で決められたり、あと1秒守れば良いときに守れなくて、そこでスポンとやられたり。そういうところが勝ちきれない理由だと思う。技術云々より、泥臭いところ最終的にはそこかなと感じている。
次週の皇后杯で戦い方を含め、浮上のきっかけをつかみたい。

若原愛美

出場した2ピリで、点差をもうちょっ詰めたかった。

うちのチームは若いので勢いがある時は凄い力を発揮する。
ただ、波に乗れない時間帯を短くしないと勝つことは難しい。そういう時に、 自分の力は必要になってくると思ってコートに立っている。
ここから先、リーグ戦を戦い抜くには、40分間自分たちのプレースタイルを貫いき通すことが出来るかが大事になると思う。

土田 帆乃香

「どうして勝ち切れないのか」

どこかで集中力が抜ける時間帯が出てしまう。
バスケで、流れのスポーツというか、始めから終わりまが一連の流れがあると思う。終盤で頑張って追いつけそうでも途中の抜ける時間帯があると、やはりきつくなる。
強い相手と戦える力はついてきていると思う。集中力が抜ける時間帯を少しでも減らせるように、普段の練習から取り組む。
スポーツは勝たなきゃ意味ないと思う。「勝てるチームになるにはどうしたらいいか」1人1人がもっと真剣に考えて行きたい。

井上 桃子

試合の中で、流れが悪くなる時間帯は絶対来る。その場面を切り替えるのは難しいが、自分たちのディフェンスから早い展開に持っていくバスケ。まずディフェンスで守って、リバウンドを取り切ること。原点に帰って、そこを突き詰めて行くしかないと思う。

昨日はドリブル詰めて次のチャンス探すとが多かったが、ローテーションも早いし、大きい選手がシュートコンテストに来たりしてシュートチャンスがなくなっていたが、選手のミーティングでコア(渡邊 愛加)さんが「対戦相手がレベルの高いチームになるとシュートチャンスも減ってくる。打てる時にどんどん打っていこう」と話してくれた。それで、今日はボールを持ったらすぐに打とうと思って試合に入ったのが1Qの良い結果に繋がった。

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