山梨クィーンビーズの技術顧問向山真悟さんが1月14日に亡くなった。享年73歳。

長くバスケットボールの指導に携わってきた向山さんの通夜、葬儀にはミニバスの教え子や多くの関係者が弔問に訪れ故人を忍んだ。
2013年10月1日、翌年のWリーグ参戦見送を発表したクィーンビーズ。

「選手もいない、監督もいない、メインスポンサーもいない」状況の中でクィーンビーズの前身日立甲府の時代からチームと関わりのあった向山さんは何度もクィーンビーズ再建に向けて会議召集の音頭を取り、歩みだすきっかけを作ってくれた。向山さんの人生は「1にバスケ、2に仕事、3が家庭の自称バスケ馬鹿」と自身が言って憚らない。自身もプレーヤー、指導者として長年関わってきたバスケットボールへの熱い思いが、クィーンビーズ再建を後押しする原動力となっていた。

再建・運営にあたり度々相談に乗ってもらったクィーンビーズの芦澤薫代表理事は高校で向山さんの1年後輩、短期間だがバスケットボール部の先輩後輩であった中「途中で部をやめた者は兎角冷たく接しられることが多いが、若い頃から向山さんは職場で顔を合わせても、気さくに声をかけてくれた。一本気だけれど、とても優しい人だった」と当時を振り返る。

クラブがWリーグ復帰に向けて動き出すと、実業団の試合会場まで自分が格安で借りてきた年季の入ったマイクロバスに選手ら8名とスタッフを乗せて遠くは愛知県まで自ら運転して選手を送迎。昨年秋、体調を崩し入退院を繰り返す中で、地元山梨市で2月29日から開催されるクィーンビーズの日立ハイテク戦を体育館で観戦することを楽しみにしていたそうだが、その日待たず旅立ってしまった。

向山さんとの思い出をチーム再建に向けて歩み始めた当時からクィーンビーズでプレイを続けている近内瞳と横井美沙に聞いてみたが、一見強面に見える向山さんも選手たちの前ではそうでもなかった様だ。

近内瞳

向山さんは本当にバスケが好きだなという印象
借りてきてくれたバスで実業団の大会へ送迎してもらったが、いつも明るく・気さくに話してくれた。
入退院を繰り返したのはバスケのそばに居たかっからではないか。
お見舞いに行った際、山梨市の大会を見に行きたいと言っていたので残念。

横井美沙

「バスケ好きな優しいおじさん」というイメージだった。
再建時からチームにいたこともあり、折に触れ声をかけてくれた。バスケに対して熱いものを持ってる方なので試合を見て思うことはあっただろうけれど、アドバイスはいつも一言「頑張れ」だった。今シーズンのリーグ戦を会場で見てもらう機会がなかったので、勝つ姿を見てもらいたかった。

向山さんの人生そのものを表したような戒名は「春新院球道真哲居士」
プレイオフ進出を目指し、厳し戦いが続くクィーンビーズに、これからも甲州弁丸出しの声援を天国から送ってくれることだろう。

2015.7.12 関東実業団リーグ戦 vs三井住友銀行(丸紅体育館)
2015.7.26   関東実業団リーグ戦 優勝(代々木第2体育館)
2016.3.12     2015シーズン納会(ピッツェリア カンタナポリ)