山梨クィーンビーズ

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試合報告

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未来に向かう ! 乗り越えた課題と見つけた課題

次節は、前半戦の山場!日立ハイテク戦

山梨クィーンビーズ 83-55 新潟アルビレックスBBラビッツ
(2025年11月14日/シティホールプラザ アオーレ長岡)

ボックススコア

アウェー・新潟。さらに不慣れなナイトゲームという条件が重なった昨日のGAME1では、立ち上がりからギアが上がらず、思うようなリズムをつくれず苦戦を強いられた。
そして迎えた今日のGAME2。求められたのは「ただの1勝」ではない。この先の戦いを見据えたうえで、“こだわるべきゲームの質”をどれだけ表現できるかという、重みのある一戦であった。

立ち上がりは主導権を握りながらも、新潟に押し返される場面が随所にあった。しかし、その都度流れを冷静に引き戻し、自分たちの強度を保ち続けたクィーンビーズ。
内容と結果、その両方を次へつなげた価値ある勝利となった。

立ち上がり、クィーンビーズは前日の反省点であるリバウンドへの意識を強く持ってコートに立った。石川ヘッドコーチがトスアップ前に「ボックスアウト!」と声を張った通り、序盤からゴール下で体を張る姿勢が徹底され、試合の基調をつくった。

第1クォーターは、ダラーメ・マレム・ドイの力強いポストプレーで先制。新潟もスティールから速攻で応戦したが、片山菜々の得点で流れを掴み、その後は池田沙紀のアシストからマレムが決めるなど、インサイドを軸にテンポ良く加点した。終盤にはダフェ・ハディや出原菜月も躍動し、25–10と試合の主導権を握ったまま最初の10分を終えた。

第2クォーターでは、ダフェが存在感を示した。開始直後から得点を重ね、内から相手を押し込む。しかし中盤、新潟の外角シュートが決まり、ゾーンと前からのプレッシャーによってオフェンスが、やや停滞する時間帯が生まれた。ここで石川ヘッドコーチがタイムアウトを要求。これを機に落ち着きを取り戻したチームは、上長美菜の3Pでリズムを奪い返し、守備でも強度を取り戻した。前半は41–25、「中と外のバランスを取れた前半だった」と井上桃子が振り返るように、インサイド・アウトの攻撃が機能した時間帯が光った。

後半は難しい入りとなった。新潟のゾーンに対し最初の攻撃で24秒オーバーを犯し、相手の勢いに押されて点差を縮められる。しかし、その停滞を断ち切ったのが片山だった。「空いたら迷わず打つ」と決めていたという片山は、3Qで2本のスリーを沈め、さらにゴール下でも得点。重たい空気を切り裂くプレーで試合の流れを引き戻すと、マレム、髙田栞里らも確実に得点を重ね、61–39と勝利へ大きく近づいた。

最終クォーターでは、ダフェが再び勢いを呼び込んだ。井上のスティールから走り抜けてのフィニッシュ、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスなど、持ち味の高さと運動量を存分に発揮。「ゴール下でしっかりフィニッシュできたのが良かった」と語った通り、今日はインサイドでの強さが際立っていた。新潟も終盤に粘りを見せたが、動じることなく攻守の基本を徹底し、最後は上長のアシストから池田が沈めて83–55。
今日の試合は姫路戦に続く全員出場で、新潟との2連戦を連勝で締めくくり、クラブ対記録の7連勝に到達した。

2日間、新潟で積み上げたものは、勝ち星や連勝記録だけではない。
ミスもある。反省すべき場面もある。クィーンビーズは勝利に驕らず、課題を直視し、修正し、次へと進む。
次節は、ここまで無敗で首位を走る日立ハイテクとの重要な2連戦だ。
今日まで積み上げてきたものに、明日からの準備を重ね、自分たちのバスケットを40分間貫けるか。
その答えをコートで示す時が、近づいている。

「強くなるための40分」を追求し続けるクィーンビーズの戦いを刻む舞台は、ホーム・小瀬運動公園体育館。


アリーナを黄色に染め、選手たちの背中を!

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

現地、そして配信から二日間応援いただきありがとうございました。
まずは連勝で新潟戦を終えることができて良かったです。今日は立ち上がりから集中して入ることができ、昨日よりも試合の入りは明らかに良かったと感じています。前半の終盤、交代して入ったメンバーが相手のプレッシャーに押される場面もありましたが、あえて長めにコートに置いたのは「経験にしてほしい」という意図がありました。今日の経験を次につなげてくれればと思います。

第3クォーターは相手のゾーンに対して停滞した時間もありましたが、タイムアウトで落ち着きを取り戻し、狙いを共有しながら時間を使って攻めることができました。準備してきた形とは少し違う展開もありましたが、チャンスは十分に作れていたので、判断と実行を修正して立て直せたのは良かった点です。

連勝は続いていますが、結果だけを追っても本質的な成長にはつながりません。目の前の1試合1試合で「やるべきこと」を徹底し、40分間を自分たちのリズムで戦い切ること。それができれば、自然と良い結果はついてくると思っています。

次節のハイテク戦は重要なカードになりますが、まだ時間がありますので、休養と調整のバランスを取りながら、しっかり準備して臨みたいです。

キャプテン井上桃子

昨日よりも、自分たちのディフェンスから流れをつくれた場面が多かったことは、とても良かったと感じています。ブレイクの機会や、早い展開からハディにボールを集める形など、得点のバリエーションが増えていったのはチームとしての成長を感じられる部分でした。

一方で、昨日に続いてディフェンスリバウンドを取り切れない場面や、球際で負けてしまうシーンがあったことは大きな反省点です。ハーフタイムでも共有しましたが、後半も改善しきれなかったので、来週の試合に向けて練習の中でしっかり取り組んでいきたいです。次の相手はさらにサイズが大きいチームになるので、より体を張ってリバウンドに絡めるよう準備していきたいと思います。

次節の日立ハイテク戦は、優勝争いに直結する非常に重要な2試合です。試合そのものはもちろんですが、その前の練習の強度や準備の質がとても大切だと感じています。相手をイメージしながら、強度高く、しかし怪我なく、しっかりと向かっていきたいです。

片山菜々

今日は点差が開いた試合ではありましたが、全体としては重たい展開だったと思います。相手のゾーンディフェンスに対してオフェンスのリズムが止まってしまう時間がありました。その中でも、「空いたら迷わず打つ」という自分の役割を徹底しようと思ってプレーしました。

連勝していることはあまり意識していません。次の日立ハイテク戦が重要なので、しっかり対策して臨みたいと思っています。
簡単なミスがまだ多く、昨日より修正できた部分もありますが、同じようなミスが繰り返し出る場面もありました。そこをチーム全体で徹底して改善できれば、さらに良い試合ができると思います。次戦に向けて、精度を高めていきたいです。

ダフェ・ハディ

今日の試合は、流れが停滞する時間帯もあったと思います。それでも、チームとして「諦めない」姿勢を崩さず、シュートを打ち続けたことが良い結果につながりました。

昨日は相手のディフェンスがとても厳しく、思うようにフィニッシュまでいけない場面が多かったのですが、今日は気持ちを切り替えて、自分のリズムでプレーすることを意識しました。それがしっかりと結果に結びついたと感じています。

次の日立ハイテク戦に向けても、これまでと同じように準備を続け、自分にできることを全力でやりたいと思います。

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