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価値ある2連勝|課題を遂行し富士通に逆転勝利
- 2025年07月20日
- admin
クィーンビーズ 78 – 74 ミツウロコ
能登半島地震復興支援 Wリーグサマーキャンプ2025 in いしかわ」2日目の対戦相手は富士通。
プレミアに属し、ここ2シーズン連続でプレーオフを制している強豪は、現在のクィーンビーズにとって、自らの立ち位置を測り、成長に向けて挑むにはこれ以上ないチームだ。
前半を1点リードで終えたクィーンビーズだったが、第3クォーターに逆転を許し、最大9点差まで開く苦しい展開に。
勝敗の流れが傾きかけたその場面で、今季加入の坂田侑紀奈が連続得点で富士通の勢いを食い止めた。
第3クォーター終了時には55-58と3点ビハインドにとどめ、勝負は最終クォーターへ。
第4クォーター、クィーンビーズはリバウンドで奮闘し、富士通の攻撃機会を削って試合の主導権を徐々に握る。
残り2分58秒、池田沙紀のスリーポイントで73-72と逆転に成功すると、最後までそのリードを守り切り、昨日に続く連勝を掴み取った。
この白星を、どう最終日へとつなげていくか。
3日目の対戦相手は、10月のリーグ開幕戦で顔を合わせるプレステージ・インターナショナル アランマーレ。
良いイメージで新シーズンを迎えるためにも、負けられない一戦となる。
ヘッドコーチ・選手の談話
石川幸子ヘッドコーチ
まずは勝ち切ることができて良かったと思います。選手たちが本当に頑張ってくれました。試合中には最大で9点差をつけられる場面もありましたが、そこから粘り強く食らいついてくれたのが大きかったです。
良かった点としては、試合前に要望していたディフェンス面について、比較的しっかり遂行できていたところです。相手のポイントゲッターにはある程度得点されましたが、それでも抑えられた部分は多く、特に後半はディフェンスリバウンドをしっかり取れたことが、相手のセカンドチャンスを少なくさせた要因だったと感じています。ディフェンスで相手に良いタイミングで打たせず、その後しっかりリバウンドを取るという一連の流れが機能したことは、大きな収穫でした。
明日はまた違うタイプの相手との対戦になるため、ディフェンスも今日とは異なるアプローチが必要になると思います。しっかり切り替えて、ディフェンスの意識をさらに高めて臨みたいと思います。
今日は本当に、誰が出てもそれぞれが自分の持ち味を発揮してくれた試合でした。
キャプテン井上桃子
まず、試合の入りでアタックの姿勢をしっかり出せたことが良かったと思います。その姿勢から相手のディフェンスを見て、空いているスペースや選手を的確に判断しながらパスを出すことができましたし、良いムーブからシュートまで持ち込んで、しっかり決め切れていたことが、立ち上がりの好調につながったと感じています。
また、試合中には何度か流れが悪くなりかけたり、相手にペースを持っていかれそうになる場面もありましたが、朝の段階で全員で「こういうディフェンスをやろう」と確認していたので、コート上でもしっかり立て直すことができました。ハドルで再確認し、最後までリバウンドを全員で取り切るという意識を遂行できたことで、大きく崩れることなく我慢の時間をつくりながら、終盤にもう一度自分たちの流れを取り戻せたのは大きな収穫だったと思います。
明日はサマーキャンプの最終日になりますが、今日の良かった部分はしっかり継続していきたいです。対戦相手は同じフューチャーリーグのチームとなるので、もちろん勝つことが第一の目標です。そのうえで、自分たちの強みである「激しいディフェンスからブレイクにつなげるプレー」や「ミスマッチを突いて得点に結びつける展開」をもっと出していきたいと思っています。今日はオフェンスリバウンドも要所で取れていたので、3日目で疲れが出てくる中でも、全員でタフに戦い続けていけたらと思います。
池田沙紀
今日は試合の中で逆転される場面もありましたが、再び逆転し、勝ち切ることができました。前半は個人的にミスが多く、チームに迷惑をかけてしまった部分がありましたが、途中から出場した坂田選手が積極的にアタックしてくれたことで、チームの流れが良くなりました。再びコートに戻った際には、この良い流れを絶対に切らさないようにと意識して、攻め気を忘れずにプレーしました。
また、相手のガードがプッシュしてくる場面が多かったので、そこで自分たちがしっかりディフェンスできれば勝機があると感じていました。その部分では、個人的にも粘り強く頑張れたと思います。
チームとしても、今日はコミュニケーションがしっかり取れていたと思います。昨日の試合では、流れが悪くなったときにもっと会話が必要だという反省があったので、そこを意識して声をかけられたのは良かったです。
明日はサマーキャンプの最終日になりますが、これまでに出た課題を意識しつつ、まだ色々なことを試せる時期でもあるので、オフェンスでもディフェンスでも積極的にチャレンジして、次につながる内容にしたいです。
チームはダフェ選手が中でしっかり頑張ってくれていることもあり、リバウンドが強くなってきていると感じています。シュートを打った後のリバウンドに全員で関わることで、オフェンスでも気持ちよく打てている場面が増えています。
特に今日は、後半にかけてオフェンスリバウンドも多く取れていましたし、相手に留学生がいる中でも「全員で取る」という意識がしっかり共有できていたことが、良い結果につながったと思います。
坂田侑紀奈
まず、富士通さんに勝利できたことは、チームとしても大きな自信につながったと思います。個人的には、昨日の試合で1本もシュートが決まらず、まだチームにフィットしきれていない感覚がありましたが、多くの方から「大丈夫」「思い切って打っていいよ」と声をかけていただき、打ち続けた結果、後半でシュートが決まったことは本当にほっとしました。
自分ではあまり緊張しているつもりはありませんでしたが、周囲からは表情が固かったと言われましたし、実際に動きも硬かったと感じています。今日は少し気持ちがほぐれて、良いプレーにつながったと思います。
試合全体では、昨日のミーティングで確認した「チームで守る」という意識がしっかり共有できており、特に富士通さんの大きな選手に対するピック&ロールの守り方を徹底して臨むことができました。完璧ではありませんでしたが、試合中に修正できたことは大きな収穫です。
明日はこの大会の最終戦になりますが、3連勝で締めくくりたいという気持ちは強いです。開幕戦で対戦するアランマーレを意識して、今できることを全てやり切りたいと思っています。
クィーンビーズに加わってから感じているのは、ポジションごとにさまざまな個性を持った選手が多く、非常に面白いチームだということです。私はガードとしてゲームコントロールやアシストを重視したいと考えていますが、それと同時に自分の得点力も発揮できるようにして、仲間の良さを引き出すプレーがもっとできれば、さらに楽しいバスケットが展開できると感じています。