山梨クィーンビーズ

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一つ目の扉をこじ開けた

――二つ目の扉へ、挑戦は続く

山梨クィーンビーズ 85-75 SMBC
(2026年2月6日/ アリーナ立川立飛

ボックススコア

クィーンビーズがプレミア昇格への挑戦権を掴むために、開けなくてはならない夢への扉は二つ。その一つ目の扉を開ける戦いは、ホームSMBCの多くのファン・ブースターによる大声援と音響が、クィーンビーズに大きな圧力をかけるアウェーの舞台となった。

その圧力を押し返すように、クィーンビーズのファン・ブースターの声援が選手の背中を押す中、19時30分トスアップ。

理想的な試合展開で走り出したクィーンビーズだったが、SMBCが徐々に持ち味を発揮。小瀬での対SMBC Game1に続き、今日も最後までどちらに転ぶか分からない、難しい展開となった。

その中で、相手の声援を「逆に自分の中ではその逆境を楽しめていた」と語ったキャプテン井上桃子が、攻守にわたってチームを牽引し続けた一戦であった。

試合開始直後、クィーンビーズがいきなり11−0のランで主導権を握る。井上桃子のドライブからの2P、渡邊愛加の3Pとテンポよく得点を重ね、ダラーメ マレム ドイも続く。残り7分30秒でSMBCが早々にタイムアウトを要求した。

理想的な立ち上がりだった。しかし、SMBCは平尾の3Pなどで反撃。クィーンビーズはディフェンスリバウンドへの意識を高く保っていたものの、中盤以降はSMBCのフロントコートからの強いプレッシャーにリズムを乱され始める。

それでも22−18とリードを保って第1クォーターを終えるが、この時間帯からすでに「簡単な試合にはならない」空気がコートを包み始めていた。

第2クォーター、嫌な流れを断ち切ったのは、石川幸子ヘッドコーチが「今日はキャプテンの井上が、本当に気持ちあふれるプレーでチームを引っ張ってくれました」と称えた井上だった。連続得点でチームを勢いづかせると、渡邊、片山菜々の3Pも決まり32−22。SMBCは残り6分7秒で再びタイムアウトを取らされる。

このクォーター、井上はリングへ向かう強い意識を体現し、前半だけで20得点。石川ヘッドコーチが語った通り、「アタックすることで得点が伸びた」時間帯となった。

さらにクィーンビーズは課題であったリバウンドでも集中力を発揮。前半だけでディフェンスリバウンド16本を奪い、SMBCのオフェンスリバウンドは6本に抑えてセカンドチャンスを封じる。

最後は井上のブザービーターで53−39。リードを広げて前半を折り返した。

後半開始と同時にSMBCが3Pを立て続けに沈める。点差は一気に詰まり、一時は58−50の7点差まで迫られた。

クィーンビーズはこのクォーター、フィールドゴール成功率が33.3%まで低下。井上が振り返ったように「パスを見すぎてしまい、シュートを打てる場面でもパスを選ぶ」場面が増え、オフェンスは単発気味になる。

SMBCのスリーポイントは決定率は5/8で62%で15点、そしてドライブアタックで3Qは21点、対するクィーンビーズは15点。流れは完全にSMBCに傾きかける。

それでも上長美菜の3Pなどで踏みとどまり、68−60。リードを保ったまま残り10分へとつないだ。

最終クォーターは完全に我慢比べとなった。SMBCは7本のスリーを放つがリングに沈めたのは1本。しかし2Pで点差を詰め、残り1分37秒には75−70の5点差まで肉薄する。

そして迎えた勝負どころ。井上桃子が放った3Pがネットを揺らす。

SMBCも島村の3Pで食い下がるが、ここでファウルがかさむ。以降はクィーンビーズが4本のフリースローと出原菜月の3Pで突き放し、85−75で試合終了。2位確保に向けての大事な初戦を白星で飾った。

井上は両チーム最多30得点。逆境を楽しみ、気持ちで勝ち切ったキャプテンの背中が、この試合のすべてを物語っていた。


井上桃子は「最後に勝ち切れたのは、やっぱり気持ちです」と今日の勝因を挙げた。

明日も、今日同様の完全アウェーのアリーナ。そしてSMBCも、参入初年度の最終戦に懸ける思いは計り知れない。

両チームの想いと想いがぶつかる中で、どちらが最後まで気持ちを持ち続けられるのか。

勝ちたい気持ち。
そして、積み上げてきたディフェンス。
リバウンド、ルーズボールへの強い執念。

リーグ戦の集大成、その一つ目の扉をこじ開けたクィーンビーズ。
明日15時、二つ目の扉を開けるためのチャレンジが始まる。

ヘッドコーチ・キャプテンの談話

石川幸子ヘッドコーチ

相手のスリーポイントは抑えたかったのですが、なかなか抑えきれず、そこは少し苦戦しました。ただ、自分たちもしっかりアタックすることで得点が伸びて、最後は追い上げられそうな場面もありましたけど、落ち着いてプレーできたので良かったと思います。

勝ち切れた要因としては、シュートは打たれていましたが、チームでしっかりリバウンドを取り切れたところが、最後の勝ちにつながったと思います。相手のたくさんの応援の中で勝ち切れたことは、選手たちの自信にもなったと思います。明日は今日以上に観客が入ると聞いているので、その中でもしっかり勝ち切りたいです。

今日はキャプテンの井上が30得点と、本当に気持ちあふれるプレーでチームを引っ張ってくれました。明日はチーム全員がその気持ちで戦えば、必ずいい結果になると思います。

第3クォーター以降は、相手のスリーポイントとミスマッチのドライブアタックで流れを持っていかれました。プレッシャーの中で、あと1歩、あと2歩が足りなかった部分もありました。

オフェンス面では、パスを見すぎてしまって、シュートを打てる場面でもパスを選んでしまいました。パスが回っていたのは良かったですが、判断として“まずシュート”という意識が足りず、それが得点が伸びなかった原因だと思います。そこはもう一度伝えます。

アウェイの中でも本当にサポーターの皆さんに背中を押してもらっています。その気持ちに応えられるよう、明日も頑張ります。

キャプテン井上桃子

相手のスリーポイントには後半の最後の方まで本当に苦しみましたけど、最後の最後まで「ディフェンスとリバウンドを徹底しよう」とチームのみんなに言い続けていて、最終的にそれが出て相手を抑えられたので良かったです。

今日は試合前に「この2試合は本当に大事だし、もう1敗もできない状況にいる。最後は気持ちが強い方が勝つ」とみんなに伝えました。最後まで全員が気持ちを切らさず、勝ちたい気持ちを持ち続けて戦えたことが、勝ちにつながったと思います。

アウェイで相手の声援もすごかったですが、逆に自分の中ではその逆境を楽しめていて、本当に気持ちの入った試合でした。

スリーポイントに関しては試合前から警戒していましたが、ピックで引っ張られたり、プレッシャーが足りず一瞬離れてしまったりする場面が多くありました。そこは明日修正したいです。

オフェンスでは、自分たちの共通理解の中で攻め切れず、単発になったり、パスばかりでリングを見られていなかったりする時間帯がありました。まずはシュートを狙って、寄ってきたらパスという形を徹底しないと、相手も簡単に守れてしまうので、そこは改善点だと思います。

終盤は本当に我慢の時間でしたけど、「スリーポイントを抑えて、リバウンドを取り切る」ということをずっと言い続けていました。最後に勝ち切れたのは、やっぱり気持ちです。勝ちたい気持ちが一番大きかったと思います。

クィーンビーズファン・ブースターの皆さんの声援は本当に力になります。私も含めて選手全員の心に響いて、「頑張ろう」と思えるので感謝しています。

これまでリーグで経験してきた失敗も成功も、すべてが明日の試合につながっていると思います。苦しい時間帯も全員で我慢して、勝ちにつなげたいです。

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