report
結果はまだ残していない
- 2026年02月01日
- admin
――残り2試合、すべてはアリーナ立川立飛で
山梨クィーンビーズ 54-64 日立ハイテク
(2026年1月31日/ひたちなか市総合体育館)
昨夜の敗戦で、優勝という目標が消滅した中で迎えたGame2は、15時30分トスアップ。
昨日は立ち上がりでの躓きによる失点が、最後まで響いた一戦だった。
昨日よりも多くの日立ハイテクブースターがスタンドを埋める中、今日の試合の入りが注目された。
立ち上がり、クィーンビーズは出原菜月の3ポイントで先制する。しかし日立ハイテクは樋口が序盤から火を噴き、3ポイント2本に2ポイントを加えた連続8得点で主導権を掌握。残り4分50秒、5-14とされたところでクィーンビーズはタイムアウトを要求する。
ここからダフェ・ハディ、坂田侑紀奈、上長美菜らセカンドユニットを投入し流れを引き戻すと、11-14、11-16と一時は点差を縮める。だが日立ハイテクの強烈なディフェンスプレッシャーの前にターンオーバーを重ね(1Qだけで4本)、その隙を突かれて速攻を許す。11-20。9点ビハインドで第1クォーターを終えた。

第2クォーターは樋口の得点で再開。それでも上長の3ポイントですぐに応戦し、さらに上長、ハディの連続得点で残り8分強、18-22まで追い上げる。だが要所でのファウルが響き、舘山、高田にフリースローを献上。20-26と再び引き離される展開となる。
中盤は両チームともに得点が停滞する我慢比べの時間帯。それでも残り26秒、池田沙紀が2ポイントを沈め27-30の3点差まで迫ったところで日立ハイテクがタイムアウト。前半最後のオフェンスを組み立てるがスコアは動かず、前半終了となった。
前半のリバウンド数はクィーンビーズ21本、日立ハイテク20本と互角以上。しかし日立ハイテクが8本のフリースローをすべて沈めた一方、クィーンビーズは獲得ゼロ。27-30というスコアだった。
後半、第3クォーターは池田の得点で幕を開け、上長の3ポイントでついに32-32の同点。ここから一進一退の攻防が続き、池田の得点などで食らいつくが、粟谷らに返され残り5分で34-36。
残り3分、クィーンビーズはゾーンディフェンスに切り替え、池田の3ポイントで40-40と再び同点に追いつく。しかし直後、オフェンスリバウンドから粟谷の3ポイント、中野の得点を許し一気に5失点。残り2分21秒、40-45でタイムアウトを取るが、さらに樋口に3ポイントを決められ、42-48。6点ビハインドで最終クォーターへ突入した。

第4クォーター、上長のアシストからダラーメ・マレム・ドイが決め46-50。4点差まで詰め寄ったところで日立ハイテクがタイムアウト。以降もしばらくは6点前後の差で踏みとどまる展開が続く。しかし残り4分19秒から粟谷に連続得点を許し48-59。ここでクィーンビーズはタイムアウトを切った。
2点取れば3点を返される。波を引き寄せられない展開が続く。その焦りからかボールが手につかず、渡邊愛加や坂田のターンオーバーが続く。高田の3ポイントで流れは完全に日立ハイテクへ傾いた。
それでも池田、出原が最後までリングに向かい意地の得点を重ねる。しかし差は埋まらず、54-64で試合終了した。
日立ハイテクには今季のリーグ戦では唯一、4戦全敗を喫してしまった。

この試合のスコアを比較すると、フリースローはクィーンビーズ0/2、日立ハイテク10/11。リバウンドはクィーンビーズ37本、日立ハイテク40本。ターンオーバーはクィーンビーズ10本、日立ハイテク13本。さらに2P成功本数は両チーム18本、3P成功本数も両チーム6本と、フリースロー以外のスタッツはほぼ拮抗している。
石川ヘッドコーチが語った“アタック不足”と“我慢できなかった場面”。そこで生まれたフリースローの得点差が、そのまま勝敗を分けた一戦であった。

コート内で組まれた試合後のハドル。今日は解けるまでの時間がいつも以上に長かった。
そのハドルの中でキャプテン井上桃子は「私たちは、優勝を逃し、入れ替え戦進出も決まっていない。このままだと入れ替え戦すら行けない。今日、昨日の日立ハイテクのディフェンスの強度を自分たちの練習の中でも出していかないと、思い通りのプレーはできない」と言葉を紡ぎ、仲間を鼓舞する姿があった。
今季のリーグ戦は残り2試合。今日現在の順位表では3位に後退したクィーンビーズだが、残り2試合を連勝で終えれば、他会場の結果に関係なく2位での入れ替え戦進出が決まる。
残り5日でどう準備し、それを試合の中でどう表現するか。
リーグ戦でのラストダンスは、2月6日、7日、アリーナ立川立飛で幕を開ける。











ヘッドコーチ・選手の談話
石川幸子ヘッドコーチ
まずフリースローで。2点シュートもスリーポイントも、日立ハイテクと多分同じくらいしか入っていないと思うんですけど、やっぱりファールをもらえなかったところと、自分たちが我慢できなかったところ。しなくていいところでファールしてしまった、その積み重ねがこの差になったと思います。
ただ、どっちにしても得点が伸びていないので、もう本当に自信を持って打てるように、そこは練習するしかないです。
ノーマークを作れている場面もあるんですけど、そこで決め切れない。そういう時に、セカンドチャンス、サードチャンスにできるリバウンド力も必要ですし、そこはチームで取り切らないといけない部分です。出だはあまり良くなかったですけど、メンバーを変えたところからリズムは出てきました。ただ、ボールが止まる、人が止まるケースがすごく多かったのでハディーが入ることでスクリーンがはっきりしたり、上長が動いてくれたりして、そこはチームが変わった部分で、今の良いところです。
今日は、ディフェンスに対してアジャストできた部分もありましたが、単発で打って外して、リバウンドを取られる、という形が多くて、なかなか自分たちのペースにならなかった。ノーマークなんだから、やっぱり決め切らないといけないところです。
次はSMBCで、スリーポイントの多いチーム前回のGame1では15本も入れられているので、そこにしっかりアジャストできるよう準備したいです。それと同時に、自分たちのオフェンスをもう一度立て直して、自信を持ってシュートを打てるようにしたいです。
キャプテン井上桃子
正直、あと一歩でした。でも今日は要所で相手のスリーポイントを決められるケースが多くて、それを追い切れなかったです。せっかく点を取りながら流れを作っても、その後のブレイクで走られたり、簡単なシュートを決められたりして、すごくもったいなかったなって思います。
自分たちが追い上げられそうな場面でも、ちょっとしたミスが出て、そこから相手にスリーを連続で決められて、一気に10点くらい離される。バスケって1個守って1個決めての繰り返しなので、もっと我慢しながら、一つひとつのプレーを大事にやらなきゃいけなかったなと思います。
昨日と今日で、日立ハイテクさんのディフェンスの強度は本当に感じました。あの強度で練習からやらないと、試合で自分たちのプレーはできないし、良い位置でボールももらえない。フューチャーリーグの中でも、プレッシャーのかけ方やボールをもらう前の強さ、高さも含めて、1枚も2枚も上だったと思います。全く攻められなかったわけじゃないですけど、すごく攻めづらい状況を何度も作られて、いつも入っているシュートが入らなかったり、そこはかなり苦戦しました。
それと、オフェンスの終わり方が課題です。シュートを打ってリバウンドを取られて、そのままブレイク。センターもウイングもすごく走ってくるので、どうしてもミスマッチが生まれてしまう。だからターンオーバーやタフショットで終わらずに、全員で作って、最後は時間を使って攻めようって話はしてたんですけど、お模様にはいかず、そこは課題です。
これから5日間、まずは本当に危機感を持ってやらないといけないと思っています。自分たちは今も崖っぷちなのは変わらないので、まずはSMBCに向けてしっかりアジャストすること。1周目も本当にギリギリで勝ってますし、また相手のスリーポイントが入る可能性もある。まずはスリーで相手を乗らせないことと、リバウンドを取り切ること。そこが勝負になると思います。
それができれば、絶対に自分たちの得意な形に持っていける。リーグもいよいよ最後なので、出ている5人も、次に出る5人も、全員がそれを体現しないといけない。今日も本当に応援がすごくて、だからこそ、そういう方々に恩返しできるゲームをしたいです。
入れ替え戦もまだ何も決まっていない。だから自分たちはチャレンジャーとして戦い続けたい。その危機感を、ちゃんといいエネルギーに変えていきたいです
池田沙紀
今日は、自分のディフェンスの強度が本当に甘かったなと、すごく反省しています。滑り出しのディフェンスのところで相手のガードに点を取られた部分もそうですし、自分たちのディフェンスの強度が足りなかったと思います。
この2試合を通して思うのは、日頃の練習というか、ワンプレーワンプレーの質だったり、その質を高めるための準備の量だったり、そこがまだ足りてなかったのかなと思いまます。試合前に取り組めたことも、チームとしてまだあったと思いますし、完成度の部分で日立ハイテクさんには敵わなかった、そこは正直に感じました。
ただ、個人的には、ずっと練習してきたことがあって、昨日はなかなか出せなかったんですけど、今日は切り替えてやり続けることで、少し通用した部分もあったと思います。そこは次につなげたいです。
ここから5日間あって、リーグ最後の2試合になりますし、2位を取れるのか、入れ替え戦に行けるのか、本当に大きな2試合になるので、チームとしてやってきたこと、個人としてやってきたことを、ちゃんと出さなきゃ意味がないと思っています。時間は短いですけど、やれる時間は全部使って準備したいです。
試合になったら、うまくいく時もあれば、うまくいかない時もあると思うんですけど、1個1個を丁寧に、意図を持ってやることが大事だと思います。自分はガードなので、オフェンスを組み立てることもそうですし、ディフェンスは特に、チームとして強度を上げないとSMBCさんは簡単な相手じゃないので、まずはディフェンスから、自分が率先してやりたいです。
チームのオフェンスはガードがコントロールしなきゃいけないですし、苦しい時間帯には自分が点を取りに行かないといけない。そのための準備は毎日やってきています。自信もついてきているもあるので、あとはそれを試合で出し切れればいいかなと思います。
上長歩夢選手
最後で離されました。最後の最後、走っている時に追いつき追い越せ、っていう場面で、バスケ的な能力とか知識とか、そういうところも含めて、正直、相手の方が上だったなって思います。ゲームのコントロールも上手かったです。
うちは最後どうしてもガードやセンターに頼ってしまう場面が多くて、そこでの打開策を探さないといけないなって感じました。ただ、この負けは無駄じゃないというか、プレミアに行くチームに対して、これだけ戦えるんだっていうのも分かりましたし、いい経験だったと思います。
この2試合を通して感じたのは、山場での1本、2本の差です。その1本、2本が結果的に10点差になってしまう。
誰がどういう場面で仕掛けるのか、どこで崩すのか、相手みたいにもっと考えてプレーしないといけない。まだ周りを見ながらやってしまっている部分があるので、そこは課題です。でも、この試合はもう一段階上に行くために必要なことを示してくれた試合だったと思っています。
若い選手にとっても、すごくいい経験になったと思いますし、ゲームコントロールとか、全員の共通認識とか、まだまだ詰めるところはたくさんあります。リバウンドやボールへの執着は昨日より良くなったと思いますけど、緊張感のある場面でやり切れるかどうか、そこはもっと必要です。後半、時間が進むにつれて、もっと焦らなきゃいけない場面もあった。残り4分とか得点が離れているなら、もっとプッシュしないといけない。勝ち方、その経験値が、私たちはまだ足りないと思います。
プレミアに上がれば、こういう試合はもっと増えてくると思うので、離されても最後まで追いつく力を身につけないといけない。そこはこれからの大きな課題です。
—
