山梨クィーンビーズ

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試合報告

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寒波を切り裂く90点

――ディフェンスで主導権を握った新潟戦Game1

山梨クィーンビーズ 71-53 新潟アルビレックスBBラビッツ
(2026年1月24日/新潟アルビレックスBBラビッツ)

ボックススコア

この冬、最強の寒波に覆われた日本列島。韮崎市の最低気温はマイナス7.4℃、最高気温も5.5℃にとどまった。外気温は、まるで冷凍庫の中にいるかのような1日だったが、試合会場の東京エレクトロン韮崎アリーナには立ち見を含め、1,042人が入場。両チームを後押しする大きな声援が会場を包んだ。

ここ数日の寒さを忘れてしまうような熱気と声援の中、今季最後のホームゲームを迎えたクィーンビーズは、ゲーム間隔が空いたことへの不安を微塵も感じさせない。立ち上がりから一気にギアを踏み込み、ディフェンスの圧力を高めて新潟に襲いかかった。

第1クォーター、立ち上がりから、クィーンビーズは試合の主導権を完全に握った。

スターティングファイブは、姫路とのGame2と同じく、ダラーメ・マレム・ドイ、池田沙紀、片山菜々、井上桃子、出原菜月。
先制したのは新潟。対するクィーンビーズは、マレムがインサイドで確実にフィニッシュし、最初の得点をあげる。

立ち上がりからディフェンスの強度は非常に高く、新潟に簡単な得点を許さない。
とりわけ目立ったのがルーズボールとリバウンドへの反応で、残り4分25秒には井上がルーズボールに飛び込み、そのまま速攻につなげて18-5。ここで新潟が最初のタイムアウトを要求した。

インサイドを起点にしながら外角も冴えるクィーンビーズは、この10分間でスリーポイントを5本沈める。
得点は31-10。大きくリードし、理想的な立ち上がりで第1クォーターを終えた。

第2クォーター、クィーンビーズはディフェンスの強度を保ち続けた一方で、得点はやや伸び悩む展開となる。しかし、我慢の時間帯をチーム全体で共有しながら試合を進めた。

残り2分57秒、片山のスチールから三好青花が得点。
41-14と点差を広げ、この場面で新潟は前半2回目のタイムアウトを要求する。

第2クォーターの得点は14-6。オフェンスで苦戦しながらも、ディフェンスの安定感は揺るがず、リードを保ったまま後半へ向かう。
ポイントに挙げたリバウンドは、1Qが12-5、2Qが16-11。数字が示す通り、優位に試合を進めるための土台となっていた。

第3クォーター、後半に入ると、新潟はディフェンスをゾーンに切り替える。
それに対してミスを誘発する場面も見えたが、池田、片山のスリーポイント、そしてマレムのインサイドと、広いエリアで得点を重ね、試合の流れを一気に引き寄せる。

残り3分46秒、62-27の場面で新潟がタイムアウト。
それでも流れは変わらず試合は進むが、残り1分25秒、クィーンビーズがターンオーバーから新潟に走られて失点し、68-29。ここで石川ヘッドコーチが、この試合初めてタイムアウトを取り、チームを落ち着かせた。

着実に得点を重ね、相手の攻撃を抑え込み、第3クォーターを73-31で終了する。

第4クォーター、残り6分8秒、坂田侑紀奈がディフェンスから仕掛け、そのまま自らシュートを沈めて78-34。ここで新潟がタイムアウトを要求した。

その後も、クィーンビーズは守りの強度を緩めることなく、全員がコートに立って新潟のゴールに迫る。

最終スコアは90-43。
前半、試合の流れを引き寄せるきっかけとなったスリーポイントは、後半も4本を沈め、合計11本。成功率は33.3%を記録した。
リバウンドは出原の6本を筆頭に54本を奪い、対する新潟の27本を大きく上回るなど、試合の基盤を支えた。

クィーンビーズが対新潟Game1を完勝で飾り、残り5試合へ向けて弾みをつける、貴重な勝ち星を重ねた。

試合後のミックスゾーンでインタビューに応じた選手たちからは、この1か月取り組んできたことを表現できた手応えとともに、明日に向けた課題も語られた。

15人の視線はすでに先を見据え、残された5試合に向いている。

明日は、その5試合のスタートとなる新潟とのGame2。新潟からも多くのファン・ブースターが足を運ぶ中、立て直しを図った新潟が、激しく挑んでくることは間違いない。

その圧力を押し除け、この先へ希望をつなぐことができるか。

重要なGame2、今季最後の「令和の川中島の戦い」の火蓋は、13時5分、切って落とされる。

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ
今日はスタートがすごく良かったです。シュートが入っていたというのもありますし、ディフェンスの強度もしっかり上がっていました。交代で入った選手たちも、勢いが落ちることなく、ディフェンスもオフェンスも積極的にプレーしてくれたので、そこは良かったと思います。

ディフェンスから自分たちの流れを作れたことが大きかったです。インサイドにボールを入れるところはしっかり入れられていましたし、ドライブアタックもできていましたので、その点も良かったです。

2Qに入って、相手のチェンジングディフェンスに少し消極的というか、迷いが出た部分があったと思います。ただ、今日は途中でしっかり修正できていたので、明日は変化した瞬間から、もっと早く対応できるようにしたいと思っています。

試合間隔が空いた後の試合という意味では、今日は良い滑り出しだったと思います。初戦は、いろいろな意味で難しさもありますが、そうした中で良いスタートが切れたことに安堵しています。

今日は、終盤に出たメンバーもすごく良かったです。ゴール下の部分もそうですし、ノーマークのところにしっかりボールを配給できていました。彼女たちがこれからプレータイムを伸ばしていくことも大事ですし、前に出ている選手たちにとっても、良い刺激になっていると思います。チーム内の競争は本当に大きなエネルギーになるので、そこは大切にしていきたいです。

新潟は2戦目は、またガラッと変わってくるチームですし、2戦目の方が良い試合をしてきます。そこも含めて、しっかり切り替えて、明日の試合に臨みたいと思います。

キャプテン井上桃子 

ディフェンスがすごく機能して、前からプレッシャーをかけて相手のターンオーバーを誘発し、そこから自分たちの流れに持っていくという、本来やりたかったバスケットボールが最初からできたことが、流れをつかめた一番の要因だったと思います。

2ピリに入ってもディフェンス自体は良かったのですが、少し得点が止まってしまった時間帯がありました。ハーフタイムでもう少しボールを動かして、ズレを作ってアタックしようという話をして後半に入りました。ただ、相手がハーフタイムで修正してゾーンを敷いてきた中で、ミスが出たり、自分たちがやりたいことをうまく表現できなかった場面もありました。

それでも、ディフェンスで我慢しながらつないで、シュートを決め続けることができました。取られても、流れは渡していない感覚がありました。

ゾーンに対しては、もっと早く対応したかったです。明日は1ピリの頭から仕掛けてくる可能性もあると思うので、そういった準備は常にしておきたいです。

今日は、戦前から話していたルーズボールやリバウンドに対する意識が、チーム全体としてすごく出ていたと思います。プレッシャーをかけてルーズボールにして、それをしっかり取り切ってブレイクにつなげるというシーンが多く見られて、自分たちのバスケットボールを展開できたと思います。

これは明日も継続したいですし、残りの試合でも、自分たちの強みの一つとしてやり続けないといけない部分です。チーム全員がそれをできるんだということを見せていければ、より層の厚いチームになっていけると思っています。

正直、こんなに点を取る試合はあまりないですが、シュートが入ったこと以上に、全員がディフェンスでファイトしたことが、この結果につながったと思います。明日は、前半のファールが重なった部分をなくして、より隙のない守りを徹底したいです。

点差だけを見ると大差の試合に見えるかもしれませんが、直すべきところはまだあります。シュートが入ったからこの点差になったという部分もありますが、それはプラスに捉えて良いと思っています。その一方で、ちょっとしたところをもっと丁寧に、相手に隙を見せない攻撃ができたら良かったなとも感じています。

やるべきことは変わらないので、一つ一つ積み重ねていきたいです。明日の試合を、その後の4試合につながるような、勢いの出る一戦にしたいと思っています。

ダラーメマレムドイ

今日は入りがすごく良かったです。試合前のミーティングで、ヘッドコーチから「最初の入りが大事だから、そこで良い入りができれば試合全体につながる」という話があって、そこを意識して試合に入りました。それをコートで出せたことが良かったと思います。

自分が意識していたのは、プレーのズレを見ることです。どこが空くのか、どういうプレーをした方がいいのかをしっかり判断することと、スクリーンのところをきちんとかけることを意識していました。

これから残り5試合は、全勝しないと優勝できない状況なので、そこは全員が強く意識しています。自分たちは絶対に勝ち切れる力を持っていると思っています。そのことを忘れずに、最後まで勝ち切れるように頑張りたいです。

今日は全員が試合に出て、チームとしてすごく良いプレーができたと思います。勝つだけじゃなくて、勝ち方も大事だと思っています。良い勝ち方ができれば、チーム全体がもっとレベルアップできると思います。

入りも良かったですし、スリーポイントや合わせのプレー、オフェンスリバウンドやディフェンスリバウンドなど、細かいところもみんながしっかり意識できていました。そういう「きれいなバスケットボール」を、ファンの皆さんに見せられたことは、すごく良かったと思います。明日も試合がありますし、最後のホームゲームなので、絶対に勝ちたいです。応援よろしくお願いします。

坂田侑紀奈

これまでの試合の中で、ルーズボールやリバウンドの部分が少し弱いところがありましたし、練習中にも途中で指摘されることがありました。プレミアに上がっていくことを考えると、強度が上がった時に、そういう部分がより大事になってくると思います。今日は、そこを特に意識して試合に入りました。

ディフェンスに関しては、前半戦の反省や良かったところも含めて、今日はしっかり生かせたと思います。新潟は明日、必ず修正してくると思うので、今日以上の強度で上回れるように頑張りたいです。

試合間隔が空いたこの1か月は、チームとしても準備の時間に充てることができました。まだ1位になる可能性も残っていますし、今後を見据えて、これまで準備してきたことを、良い状態で出していきたいです。まずは明日の試合を勝って、良い流れで残りの試合に臨めたらと思います。

残り5試合で優勝を目指す中では、最後はディフェンスとリバウンドがキーになると思っています。相手にやりたいことを簡単にやらせないことが、自分たちのオフェンスにもつながってくると思います。我慢の時間帯も必ずあると思うので、そこでいかにチームで守れるかを意識して戦っていきたいです。

明日に向けては、今日スリーポイントが入った部分を継続できるのが理想ですが、それだけでなく、ペイントアタックやチームプレーの中での1対1など、遂行力の部分も、さらに高めていきたいと思います。

上長美菜

今日は流れが少し悪くなって、セカンドユニットに替わる場面があっても、そこからもう一度流れを戻せる力を出せたと思います。この期間でやってきたことを、しっかりコートで出せた試合だったと思います。

この1か月くらいは、相手にアジャストする期間が長かったです。ディフェンスが強く当たってきたり、スイッチしてきたりする中で、焦らずにプレーすることを、みんなができたと思います。

ただ、課題もあります。ボールを持つ時間が長くなってしまって、ボールが止まっている時間帯がありました。そこは、もう少しボールを動かした方が良かったと思います。後半は、寄ってくるディフェンスに対して、ハディやマレムのところからキックアウトが出たりして、ボールが回っている時間帯は、すごく良いリズムでプレーできていました。

これまでの試合の中でも、今日は一番流れが良かったと思います。流れが悪くなった時に、もう一度戻す力を出せたことは、チームとして大きな収穫です。

明日は、今日出た課題を修正しながら、今後につながるような、良い流れと雰囲気で終われる試合にしたいです。その状態でハイテク戦に臨めたら良いと思っています。

優勝に向けての緊張やプレッシャーは特にありません。やることをやるだけで、勝つためにはアタックし続けるしかないと思っています。

明日は40分間、全員がコートに立って、良い形で終われる試合にしたいです。

新潟の当たりが強い場面もありましたが、明日は、こちらが相手を倒すくらいの気持ちでアタックしないと通用しないと思っています。ミーティングで確認した課題をしっかり出して、良い結果につなげたいです。

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