山梨クィーンビーズ

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激化する優勝戦線、次なるハードルは三菱電機

Wリーグフューチャーリーグは後半戦に入り、上位争いは一気に緊張感を増している。
クィーンビーズは現在3位につけているが、試合消化数の違いを踏まえれば、順位表の数字だけで状況を語ることはできない。前節、アランマーレが三菱電機に連勝したことで、上位争いの構図はさらに複雑さを増した。クィーンビーズが優勝争いに踏みとどまるためには、今節の三菱電機戦で結果を残すことが求められる。

三菱電機は前半戦とは異なるロスター構成となり、特定の選手に依存せずに多くの選手が状況に応じて得点に絡んでくるチームへと変化している。ドライブ、リバウンド、ポストアップと、攻撃の起点が一つに定まらないことが、守る側にとっての難しさを生んでいる。

この一戦の勝敗を分けるポイントは明確だ。

第一に、試合の入りからディフェンスのベース強度を落とさずに戦えるかどうか。クィーンビーズは、ゲーム1で試合の流れをつかむまでに時間を要する試合が続いているが、三菱電機に対して立ち上がりでプレッシャーを緩めれば、相手に主導権を握られる。第1クォーターの序盤から、簡単には攻められないという印象を与えられるかが、試合全体の流れを左右する。

第二に、リバウンドをチームで取り切れるかどうか。三菱電機に対して1人で対応し切ることは難しく、5人でゴール下を守り切る意識が不可欠となる。ディフェンスリバウンドを確保できれば、クィーンビーズは自分たちのテンポでオフェンスに入ることができる。

そして重要なのは、ディフェンスの原則とリバウンドへの意識を40分間貫けるかどうかだ。

この試合は、奇策や特別な一手で流れを引き寄せる試合ではない。
積み上げてきたディフェンスの強度、リバウンド・ルーズボールへの執着、そしてやるべきことを徹底し続ける姿勢。そのすべてを、試合の最初から最後まで出し切れるかが問われる。

三菱電機戦は、優勝戦線において重い意味を持つ一戦だ。
優勝戦線に残るための条件を、自分たちのプレーで満たせるかどうか。その答えが、年内最後のホームゲーム、この週末に示される。

ハードルは乗り越えるものであり、その前で立ち止まるものではない。
週末、二つのハードルを越えたその先に、未来への光が差す。

乗り越えよう、目の前のハードルを。
ファン・ブースターと共に。

三菱電機戦を控えたヘッドコーチ、キャプテンの1巡目の総括も含めた談話

石川幸子ヘッドコーチ

秋田への長距離移動の後、少し間が空いたので、選手たちは切り替えて良い状態で準備できていると思います。気持ちの面でも体の面でも、また良い感じで練習に入れています。

三菱電機は、新しい選手が加わり、吉田選手も復帰して、これまでとは少し違った戦い方を見せています。ただ、相手がどうであっても、自分たちがやることは変わりません。攻撃的なディフェンスをしっかりやりたいと考えています。

今シーズンは、選手それぞれのやるべき役割がはっきりしてきていると思います。自分の得意なことを出しながら、チームとしてリズムよくバスケットができている部分は、昨シーズンよりも遂行できていると感じています。

三菱電機戦で一番大事になるのは、まずディフェンスです。相手にプレッシャーをかけて、思うようなプレーをさせないことが重要になります。そのディフェンスから、良いオフェンスにつなげていきたいです。

また、リバウンドも非常に大事になります。チームでしっかり取り切ることを意識してきました。ディフェンスリバウンドは、40分間を通して徹底しなければいけないポイントだと思っています。

リバウンドやルーズボールを取られて劣勢に回る場面は、これまでの試合で出た課題ですが、そういう場面でも慌てずに、やるべきことを続けることが大切です。

選手たちには、優勝争いというプレッシャーもあると思いますが、それもステップアップには必要なことです。これまで練習してきたことを信じて、思い切ってチャレンジしてほしいです。

キャプテン井上桃子

1週間試合が空きましたが、体的には正直かなりきつかったです。試合が続いていた中で落ちていた筋力を戻すために、トレーニングの強度が高く、筋肉痛と戦う日々でした。ただ、それは必要なことだと思っていますし、今は大丈夫です。
反面、メンタル面では、試合の緊張感から一度離れて、一呼吸置けた期間だったと思います。

三菱電機戦については、相手がどうというよりも、自分たちは負けられない立場にいるという認識です。ただ、まだ優勝できる立場でもあるので、まずは明日の試合を勝ち切ることが大事だと思っています。

前回の対戦では、自分たちがリードする展開を作れましたが、終盤にスリーポイントなどで追い上げられました。今の三菱電機は、前半戦とはメンバーも変わり、強度も上がっています。得点も特定の選手だけでなく、多くの選手が得点に絡んでくるチームになっている印象です。

だからこそ、ディフェンスの強度を40分間落とさずに保つことと、リバウンドを取り切ることが重要になります。前半戦の対戦でリードできたのも、リバウンドを自分たちで取り切れていたからだと思っています。

自分たちのやるべきことをやり切れれば、勝機はあると思いますし、そこから速い展開にも持ち込めると思います。
自分たちが勝ち続ければ道はあります。全員が諦めずに、優勝を目指して戦っていきたいです。

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