山梨クィーンビーズ

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試合報告

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ホーム開幕戦、後半に粘りを見せるも初白星ならず

明日は、自分たちのエネルギーがすべてを変える
ファン・ブースターとともに、富士の麓で勝利を掴む。

秋田と山梨は、交通機関を使うと移動距離はおよそ700km。その長い距離を越えて、遠方からアランマーレ秋田のファン・ブースターも多数来場した。富士北麓公園体育館は両チームへの声援が轟く中、15時30分、今季の開幕戦の幕が切って落とされた。

ホームのアドバンテージを活かして試合を優位に進めたいクィーンビーズ。しかし、開幕戦独特の雰囲気もあってか、若干の硬さが見られたのはクィーンビーズの方だった。
第1クォーター、先制したのはクィーンビーズ。片山菜々のスリーポイントが決まると、会場が沸く。しかしアランマーレも内藤や高橋のシュートで応戦し、一進一退の展開に。中盤には出原、井上がリングに積極的にアタックするが、アランマーレ秋田も着実に得点を重ね、第1Qは15–18とリードを許して終える。

第2クォーター残り8分30秒、出原のスリーポイントが決まり、20–18と一時逆転する。しかしその後は得点が続かず、アランマーレ秋田の攻撃を止めきれずに再び逆転を許す。マレム、ハディのインサイドにアランマーレ秋田はファウルが嵩む。一時は12点のビハインドを負うが、フリースローでつなぎ、10点差で前半を折り返した。


第3クォーター、マレムの連続得点で点差を詰めるクィーンビーズ。互いに譲らない展開の中、後半に入り、いつものプレーを取り戻した渡邊にスリーポイントが決まる。さらに坂田もスリーで続き、会場の空気が一気に変わる。しかしアランマーレ秋田の得点ペースは落ちず、45–53と9点差で最終第4クォーターへ。

第4クォーター序盤、渡邊、井上のシュート、坂田のフリースローで51–55と4点差に迫る。勢いに乗りたいクィーンビーズだったが、アランマーレ秋田は土田・高橋の連続得点で再び点差を広げる。残り4分15秒、渡邊のスリーポイントで60–62と2点差に詰め寄るも、前半でついた点差を覆すことはできず。最終スコア66–70でタイムアップ。クィーンビーズは地元で迎えた開幕戦を落とす結果となった。

前半は「ディフェンスから」という共通認識を持ちながらも、開始早々から攻守にギアを上げてきたアランマーレ秋田のフィニッシュを止めきれず、また自分たちのシュートが落ちたことで波に乗り切れなかった。後半はディフェンスの強度を上げ、個ではなくチームとして得点を取りに行く姿勢が見えただけに、試合の入りが悔やまれるゲーム1となってしまった。

リーグ戦は始まったばかり。始まったばかりだからこそ、早期の修正と立て直しが必要だ。言うまでもなく、高みを目指す選手たちは下を向いてはいない。
明日のゲーム2で今季初白星を。
そして、ファン・ブースターとともに、地元・山梨で歓喜の時を。
明日は13時トスアップ。会場は本日と同様、富士の眼下に広がる富士北麓公園体育館。

ヘッドコーチ・選手の談話

◾️石川幸子ヘッドコーチ

終始リードされる苦しい展開でした。後半はようやく自分たちのシュートも入り始め、追い上げる場面もつくれましたが、そこでミスが続いてしまったことが、勝ち切れなかった要因だと思います。崩せる場面でしっかり崩し切れず、自分たちの優位性を生かしきれなかったことも痛かったです。

オフェンス自体は悪くありませんでしたが、硬さもあったのかもしれません。ノーマークのシュートが決まらず、その流れでディフェンスの粘りも欠いてしまい、全体的に我慢しきれなかった印象です。

開幕戦を落としたことは非常に悔しいですが、この敗戦で見えた課題をしっかり受け止め、明日の試合に向けて修正していきたいと思います。昨シーズンは4連敗スタートでしたが、その経験も踏まえて、今季は立て直しを早くし、シーズンを通して戦い抜けるチームにしていきたいです。

◾️キャプテン井上桃子

序盤から我慢の時間帯が続き、お互いに点が入らない中で、自分たちも得点が伸び悩む場面が多くありました。その中でも選手同士で「ディフェンスから頑張ろう」という声かけが活発に出ていたのは良かったと思います。ただ、勝負どころで相手のキープレイヤーを止めきれなかったり、チャンスで得点できなかったりしたことが、最後に差となってしまいました。
明日は、自分たちの持ち味である“ディフェンスから速攻へつなげるバスケット”をもう一度徹底し、出だしからしっかり得点を伸ばしていきたいです。
オフェンスでは、ディフェンスのズレを作ってシュートまで持っていく形はできていました。スリーポイントやフィニッシュの部分で決め切れなかったところが課題ですが、それまでのボール運びや組み立ては良かったので、明日も継続していきたいと思います。
収穫としては、終盤にオフェンスリバウンドへ積極的に絡み、セカンドチャンスを作れたこと。反省点は、1対1や2対2のディフェンスの強度です。明日は「1対1で絶対に抜かせない」という原点に立ち返り、よりフィジカルに戦いたいと思います。
今日の試合も勝てる内容だったと思うので、気持ちを切り替えて、まずは目の前の1勝を掴みにいきます。

◾️渡邊 愛加

前半は自分のプレーが全くダメでした。シュートを決めきれず、逆に相手に簡単に得点を許してしまい、点差が開いてしまいました。後半のように、最初からもっと元気にディフェンスでプレッシャーをかけていかなければいけなかったと思います。

ハーフタイムでは「シュートは打てているし、リバウンドも取れているから大丈夫」とお互いに声を掛け合い、これまでやってきたことを信じて後半に入りました。前半は攻撃の形が単発になっていて、個人で打開しようとする場面が多かったので、チームとして攻める姿勢を40分間通して出していく必要があると感じました。

今季はタイプの異なる2人のビッグマンが加わり、自分がフリーになる場面や、スクリーンでシュートチャンスをつくってもらえる機会が増えました。だからこそ、そのチャンスをしっかり決めていかなければいけません。

後半はチーム全員でディフェンスを意識し、声を掛け合いながらそこからスムーズにオフェンスにつなげられたのは良かった点です。すべてが悪かったわけではないので、この敗戦をしっかり活かして、ずるずるいかずに明日は勝ちにつなげたいと思います。

地元・富士吉田での開幕戦ということで「絶対に勝ちたい」という気持ちが強かった分、悔しさもありますが、明日はしっかり切り替えて、ホームで勝利を掴みたいと思います。

◾️池田 沙紀

スタートからもっと責任を持って試合をつくらなければいけなかったと感じています。前半でつけられた点差を最後まで巻き返せなかったのは、自分自身の課題でもあり、チームとしての反省点でもあります。

ディフェンスの部分やルーズボールの場面で、相手にプレッシャーをかけきれなかったことが痛かったです。チームとして「ディフェンスから」という意識は共有できていたので、それを全員でもっと体現していく必要があると感じました。

後半は少しずつ修正できて、点差を2点差まで詰める場面もありましたが、やはり“守って決める”——その1回1回をもっと大事にしていかないと、勝ち切ることはできないと思います。立ち上がりで相手に走られてしまった部分を、明日は逆に自分たちが主導権を握る展開にしていきたいです。

開幕戦を落としてしまいましたが、まだリーグは始まったばかりです。この敗戦を無駄にせず、しっかり切り替えて明日の試合に臨みたいです。スタートからアグレッシブに仕掛け、ディフェンスのリズムからチームを引っ張っていきたいと思います。

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