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2勝1敗でサマーキャンプ終了|後半の乱調に課題残す最終戦
- 2025年07月21日
- admin











クィーンビーズ 66 – 76 アランマーレ
今日の対戦相手は、10月のリーグ開幕戦でも顔を合わせるプレステージ・インターナショナル アランマーレ。クィーンビーズは高さでのアドバンテージを活かし、インサイドのダフェ選手を起点にボールを集め、前半はゲームの主導権を握って折り返した。
しかし、後半に入るとアランマーレがディフェンスの出力を上げ、クィーンビーズはその圧力に手を焼く。得点のペースが落ち始めると、個々が打開を図ろうと得点に走り、結果としてチームオフェンスは機能不全に陥った。
リズムを崩した中でタフショットが増え、そこから走られての失点が重なり、第4クォーターで逆転を許す。最後まで立て直すことができず、試合はそのまま終了。サマーキャンプは2勝1敗の成績で幕を閉じた。
試合後、石川幸子ヘッドコーチは3日間を次のように総括した。
「昨日は選手たちが落ち着いてプレーできており、練習で積み重ねてきたことがある程度形になってきたと実感できる内容でした。一方で、今日のように新たな課題も明確になり、今後に向けて非常に意義のある3日間だったと感じています。
この経験を次に活かし、もう一段階レベルアップできるようにしっかりと準備していきたいと思います」
さらに進化したクィーンビーズの姿がアリーナに戻ってくることを期待したい。
ヘッドコーチ・選手の談話
石川幸子ヘッドコーチ
日の試合については、出だしは悪くなかったと思います。しかし途中から1対1のプレーにこだわりすぎてしまい、チームオフェンスが機能しなくなったことでリズムを崩してしまいました。その流れでオフェンスが噛み合わなくなり、相手に走られる展開となって、ディフェンスの形も作れずに失点を重ねてしまったという印象です。
前半は決して悪い内容ではありませんでしたが、ノーマークのシュートを何本も落としてしまい、得点すべき場面で決め切れなかったことが悔やまれます。後半は相手のディフェンスの圧力に押されて、自分たちのリズムを失い、無理な1対1に頼る場面が増えてしまいました。こうした展開を早い段階で修正できるようにしていく必要があります。
ディフェンスに関しては、事前に決めていたチームルールが十分に浸透しておらず、それを守りきれなかったことで失点に繋がる場面が多く見られました。改めて、チーム内での共通認識と遂行力の重要性を痛感した試合でした。
このサマーキャンプ3日間を振り返ると、特に昨日は選手たちが落ち着いてプレーできており、練習で積み重ねてきたことがある程度形になってきたと実感できる内容でした。一方で、今日のように新たな課題も明確になり、今後に向けて非常に意義のある3日間だったと感じています。
井上桃子
今日の試合は、特に後半のオフェンスでバタついてしまいました。うまくいかない展開の中で「何とかしなければ」という気持ちが強く出過ぎてしまい、スペーシングが狭くなったり、アタックに勢いが出なかったりと、チームとしてスムーズなオフェンスが展開できなかったことが大きな要因だったと思います。
また、そういう時こそディフェンスで粘りたかったのですが、相手のアタックに対するヘルプが遅れてしまうなど、守りの面でも課題が出ました。一気に流れを持っていかれ、我慢しきれなかったのは本当に悔しいです。
この3日間を振り返ると、練習で積み上げてきたオフェンスの入り方や、24秒を使った攻めの組み立ては、かなりスムーズにできるようになってきたと感じています。ボールムーブメントの質も良くなり、日を追うごとにオフェンスリバウンドへの意識も高まり、それがチームとしての成長につながっていると思います。
ただ、やはり「40分間をやりきる」という点に関しては、まだまだ課題が残っています。今日の試合も良い時間帯があった一方で、踏みとどまれなかった時間がもったいなかったと感じています。ディフェンスで踏ん張れれば、再び自分たちの流れを引き戻せるチームだと思っていますし、どんな相手にも十分戦える力はあると信じています。
これまで取り組んできたことを、試合の中で40分間遂行できれば、リーグ優勝も決して夢ではありません。これからもチーム全体で意識を統一し、積み重ねていきたいと思います。
渡邉愛加
今日の試合は、後半にかけて少しバタついてしまいました。今シーズンはこうした展開になることが多く、各選手が個々の能力を持っているからこそ、どうしても一人で打開しようとする場面が増えてしまいます。その結果、視野が狭くなり、無理なパスやズレのないオフェンスが続いてしまい、終盤は特にその傾向が顕著に表れたように感じています。
また、ディフェンス面でも簡単に得点を許す場面が多く、相手に勢いを与えてしまったのも反省点です。相手にビッグマンがいなかった分、こちらには高さでのアドバンテージがありましたが、それを生かす前に走られてしまったり、ピックアップミスも目立ってしまいました。そこは今後、しっかり修正していきたい課題です。
今回の3試合は2勝1敗という結果でしたが、それ以上に多くの収穫と課題が見つかった3日間だったと思います。この時点ですべてがうまくいく必要はありませんし、むしろ今だからこそ課題を明確にできたことはポジティブに捉えています。これからチーム全体で成長していけるよう、しっかり取り組んでいきたいです。
これまでは、キックアウトで崩してもらってからのシュートが多かったのですが、それだけでは通用しない場面も出てくると感じています。今日は自分からシュートチャンスを探しにいくことを意識して、積極的に攻めることができました。そこは、今後に向けて良い一歩になったと思います。